就職戦線かく戦えり 就活後記
  就活後記 >> 内定の壁「哲学」編








世間では就職難だと声高にいっているけれど、実は企業側から見れば「採用難」なのです。
 自分たちの採りたいと思っている学生がほとんど市場にいません。採用マーケットに人材がいないのです。逆を言えば、「内定の出る人は何処を受けても内定が出ます」。

 また、景気が回復した場合も、一度不況の苦しみを知った企業が、景気が良くなったからと言ってバンバン人をとるとは思えません。景気が良くても採用基準が低くはならないでしょう(その事態が巻き起こしたのが、今回の不景気でもあるのですから)。
 優秀な人材が欲しいのは、いつの時代も一緒です。






 一昔前は「6大学の皆様はこちらです」などと大学名で面接会場が違った・・・と言う都市伝説がありました。ただし、今では就職活動において、大学名で不採用になった話は聞きません(開発系志望者 では)。
 逆にエントリーシートで大学名を全く記載不要の会社は少なく、形式上は大学名を伏せてはいるけど、書類には大学名がちゃんと書いてあります。

 ただし、有名な大学名では、OBがいたり、学校推薦が多かったり、首都圏だったり、プライドが高いため、周りに触発されて、やはり有利です。加えて、平均的に能力の高い人が多く、有名企業への内定者数は、やはり多いです。
 やる気・実力さえあれば、OBがいなくても内定はでます。









 学生たちの明暗を分ける大きな原因は「学生が準備してくる内容」と「面接官が本当に知りたいこと」の間に、大きなズレがあるからです。
 内定の出ない学生の話すシナリオはパターン化しています。例えば「留学経験の学生は、カルチャーショックを感じたこと」「メーカー志望の動機のほとんどは『技術力』が高いこと」「サークルの部長経験者は大抵人間関係に苦労したこと」「飲食店のアルバイトで副店長をやって売り上げを伸ばした事」などなど。

 上記のようなタイプは暗記をガチガチにしてきて、「準備したシナリオをどう話そうか」だけに苦労しすぎな人が多い(面接が始まるまで、自分の書いた一問一答の用紙を暗記している女子学生も見かけます)。
 そのようなステレオタイプは、中身やその学生の思いは何も伝わってきません。







 理系(技術系志望)にもっとも多い「アルバイトでリーダをやっていた!」「企業で○○のシステムを作ってきた!」のような「成果」の話はどうでもよいのです。面接は成果発表会でも、話し方コンテストでもありません。

 緊張して「しどろもどろ」になりながらでも、自分の思いや気持ちを一生懸命伝えた方が、人間性が良く分かります。粗削りでも良いので、「夢」や「やりたい事」を自分の言葉で語ってくれる学生の方が、企業は良い評価を与えてくれます。
 また、企業が知りたいのは「成果に至ったプロセス」です。特に「困難に直面したときにどう対応し、どう克服したか」について知りたい面接官が非常に多いです。どんな事柄でも十人十色、悩んだ経験の無い学生が、実際の仕事で通用するとは思えません。
CM







 「興味を持った事には積極的に取り組みます」「私に向いていると考え志望しました」と言われると、「仕事の中には興味が湧かない内容もありますが?」「実際に入社して、やっぱり向いていないと思ったら退職してしまうのですか?」と突っ込みたくなるのが心情です。

 内定の出る学生は「その企業のどこが魅力的か」「その仕事でどのように社会に貢献、会社に貢献したいか」をはっきりと伝えています。
 「CMを見てから御社が好きになりました」と言う志望動機は、「ありがとうございます。いつまでも良いファンでいて下さい。弊社ではCMは作っていません。」と返答されるのがオチです。蛇足ながら「5年前、CMで御社に興味を持ってから、御社の業務や社会活動についてずっと調べてきました。」と言う人は、上記の人とは全く違う評価になると思いますが・・・




 地方大学の学生は、筆記試験は有名大学の多い 東京か大阪で受験して、面接などは有名大学と戦わず、地方で受験するなど、「地方」を生かした戦いをしましょう。
 実際の勝負は4月ですが、そこまでに何社か受けておいて対策をとったりするべきでしょう。 内定が取れていれば、かなり気は落ち着き自信はつきます。
 逆に、5、6月には殆んどの学生が就活を終了してしまうが、普通に1次募集は続いています。 ここで、諦めずに続けられるかで内定に一歩近づけます。
 ただ「内定コレククター」のような、志望度の同じ程度の企業ばかりを受けて、あとで全て断わるようなことはしないように。社会人としてのモラルが問われます。




PR





 面:「あなたは、SEを志望でよろしいですか?」
 学:「私は今まで○○を学んできたため、SEを志望しようと決めました。また・・・」
などと、「はい」「いいえ」だけで答えられる何気ない質問に対しても、自分の用意してきたシナリオに結び付け、いつのまにか「自己PR」を始める学生も多い。これは「メンタツ(面接の達人)」症候群です。「面接官の質問は全て自己PRに結びつけろ」と言う、メンタツの内容に振り回されて面接を自ら潰してしまっています。

 面接官は「論理的に返答できるか」を確認できるかをチェックするための項目にしているところが普通です。技術採用の場合は、意味不明の返答する人を除外するために「きちんと受け答えできるか」チェックに利用しています(実際は凄い人かも知らないけれど、企業にとって会話が通じない & 理解出来ないってのは致命的なのです)。



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 「私は社交的な性格で人と話すのが好きであるだけでなく、論理的に説明したり説得することが得意です。また、協調性もあり、多くの人から親しまれ、一度決めたら必ずやり通す性格です!」と面接で自己PRができた学生は、「私の長所を全て伝えることができた」と内心ホッとするかもしれません。

 しかし、これに対して企業は「自意識過剰な学生」と思う程度で終ります。「何にもとづいて、そう言う結論に至ったか」と言うものが何も分かりません。
 上記のような自分の特徴は、話をしていく中で面接官が感じていくものであり、自分が語っても何も意味がありません。







 文系でSEを志望した場合に、「技術に関する専門的な内容」を聞かれるのが怖いというのは、よく聞きます。
 それは理系でも一緒なのです。例えば、学部生は「研究内容」に関する質問が怖いし、修士は「専門技術の習得」に関して聞かれることが怖いのです。

 大体、理系の修士の学生は、「技術者」や「研究員」を希望する人が多いため、SEを志望する学生は、あまり技術に執着していません。
 それぞれに不安を持って就職活動をしている人が普通です(学推は別)。そのために一生懸命調べて、自分の技術を磨いています。学部を理由にする人は、まず受からないでしょう。「なぜ文系なのにSE希望か?」程度の質問も答えられないのなら、内定は厳しいです。









・面接で説教されたら、通過する
・嘘を平気でつける奴ほど内定が出る確率が高い
・事前に通告されていた所要時間よりも早く終わった面接は、落ちている
・満員のセミナーも前日には必ず空きが出る
・他社をけなし、かつウチはいいですよ、という企業にはろくなとこがない


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