Cygwin で日本語を使えるようにするため、および Windows と共存させるためには、色々な設定ファイルを変更する必要があります。
高機能 shellは、その編集機能のための入力と日本語文字入力とを区別できないので、これらに日本語を入力したいときは設定をしなければなりません。
~/.inputrc に以下の記述を加えておけば EUC を扱えます。
# 日本語表示関係 set input-meta on set convert-meta off set meta-flag on set output-meta on
ただし Windows95,98,Me系では、上記では無理なようです。
まず、漢字サポートが有効かどうかを確認する必要があります。
$ echo $version
次のように表示されます。
tcsh 6.13.00 (Astron) 2004-05-19 (i386-intel-posix) options 8b, nls, dl, al, kan, rh, color, dspm
シェル変数 version に「 kan 」及び「 dspm 」を含むかどうかで判断できます。
もしこれが無効になっている場合、tcsh をコンパイル仕直す必要があります。
また、シェル変数 nokanji が設定されていないことも条件です。
漢字コードについては「 euc 」と「 sjis 」をサポートしています。
$ set dspmbyte=sjis
これでも日本語を通さないようなら stty(1) で 8bit を通すように設定してみてください。
$ stty cs8 -istrip -parenb
デフォルトで EUC なら入力できます。
Cygwin で日本語を使えるようにするための設定を書いてみました
lsで8bitの文字列の表示を行おうとすると、そのままでは“?”が表示されてしまいます。
???{???\??.txt
そこで、オプション「 --show-control-chars 」を使って8bit目を表示させます。
$ ls --show-control-chars
日本語表示.txt
設定は tcsh を利用している人は、alias を使って「 .cshrc 」に次のように記述しましょう。
alias ls 'ls --show-control-chars'
「 .vimrc 」に次のように書き加えます。
set encoding=japan