Windowsのデフォルト起動

WindowsとLinuxを共存している人は、 Windowsをよく使うならWindows側に、LinuxメインならばLinux側をメインにしたくなるはずです。

これには、自動的にデフォルトのラベルのついたパーティションから起動するために、 LILOを書き換える必要があります。



●LILOとは何か

LILOとは「Linux Loadrer」の略です。 いわゆる「ブートローダー」と呼ばれるもので、Linuxカーネルをメモリに読み込み、 Linux OSを起動するためのプログラムです。

通常、PCの起動の流れは次のようになります。

BIOS→MBR(マスターブートコード)→アクティブパーティションのブートセクター→OS起動

LILOをMBRにインストールした場合、PCの起動手順の内の 「マスターブートコード」の役割をLILOが取って代わります。

デフォルトでWindowsが起動するように設定する

まずrootでログインし、設定ファイル「/etc/lilo.conf」を開きます。

prompt
timeout=50
boot=/dev/hda
map=/boot/map
install=/boot/boot.b
maggage=/boot/message
default=linux

image=/boot/vmlinuz
    label=linux
    root=/dev/hda5
    read-only

other=/dev/hda1
    label=win

lilo.confは、大きく分けて全体設定部とイメージ部に分かれています。この例では 「default=linux」までが全体設定部、それ以降がイメージ部となります。

全体設定部で注目すべき点は、timeoutとdefaultの値です。

timeoutは、LILO起動時の自動起動を行なうまでの時間

defaultは、自動起動が行われる際のイメージを指定

イメージ部で注目すべき点は、image,otherとlabelの値です。

imageの値は、ロードするLinuxカーネルのファイル名

otherの値は、Linuxカーネル以外を起動するためのイメージ部キーワード

labelの値は、イメージ部を識別するために使用

つまり、Windowsをデフォルトで起動にしたいのであれば、

default=win

と記述すればよいことになります。

設定した値を有効にする

lilo.confの変更が終了したら、LILOを再インストールし、 設定した値を有効にします。

再インストールを行うには、root権限で/

[root@localhost /root]# /sbin/lilo
Added linux
Added win *

とします。lilo.confの書き方に間違いがあれば、この時点でエラーが出ます。

最後に*がついているのがdefaultで設定したイメージです。

PCを再起動すれば、新しい設定でLILOが動き出すはずです。


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