emacsの代替に「Meadow」と「xyzzy」を利用する

Unix系OSで昔から愛されているエディタに「emacs」というものがあります（※リファレンスは「mule/emacsコマンド一覧」参照）。

Window上でのemacsライクなものとして「Mule」「Meadow」「xyzzy」があります。これらは、いずれもemacs-lispにより拡張が可能なため、emacsの代替として十分利用できると思います。

XKeymacs は Windows 上の全てのアプリケーションにおいて Emacs like な操作性を実現するためのキーボードユーティリィティです。

開発元：　　　　http://www.cam.hi-ho.ne.jp/oishi/

• どの Windows アプリケーション上でも、Emacs のキーバインディングが利用可能
• コマンドプロンプトで、bash のようにコマンドを補完可能
• コマンドのカスタマイズ可能
• キーボードの配置変更機能（レジストリを書き換える）

解凍して、実行ファイルを起動するだけです。

Mule for Windows は、Windows 95/98/ME/NT/2000 で稼動するテキストエディタ GNU Emacs です。 ただし、現在は開発を中止しているため、下記の Meadow を利用してください。

• Emacs 19.x がベース
• メールやネットニュースの読み書き
• Web ページのブラウジング
• C++, Java などのプログラミング支援
• HTML, TeX, LaTeX などの文書作成支援
• シェルの実行
• テキストの種類に応じて、自動的にインデントしたり適切な動作をしてくれる。
• メールの送受信やネットニュースが利用できる。
• telnetしたりftpしたりできる。
• Cygwinと組み合わせて、プログラムをコンパイルしたり、デバッグしたりできる。

Meadow は、Windows 95/98/ME/NT/2000 で稼動するテキストエディタ GNU Emacs です。基本的にはGNU Emacsをベースにしていますが、積極的にmaintainer達の好みで改良が施されています。

• Emacs （最新版）がベース
• メールやネットニュースの読み書き
• Web ページのブラウジング
• C++, Java などのプログラミング支援
• HTML, TeX, LaTeX などの文書作成支援
• シェルの実行
• テキストの種類に応じて、自動的にインデントしたり適切な動作をしてくれる
• メールの送受信やネットニュースが利用できる
• telnetしたりftpしたりできる
• Cygwinと組み合わせて、プログラムをコンパイルしたり、デバッグしたりできる。

Meadow-1.15 から、インストールを自動化する Netinstaller が提供されるようになりました。

これを使うと、 Cygwin と同じように、ネットワーク経由で Meadow 本体と elisp パッケージを簡単にインストールできるようになります。

ダウンロード：　　Meadow の配布ページ

開発元：　　　　http://www.meadowy.org/meadow/wiki/

ダウンロードページより、3.00 ->setup.exe を入手します。

「環境変数名」を「HOME」として、「.emacs」を置く箇所を指定します。

C:\cygwin\home\（ユーザ名）

また、Cygwin の /bin(例: C:\cygwin\bin) にPATHを通すことで、シェルモードでCygwinが利用できます。

ロード中に発生したエラー内容をまとめます。

An error has occurred while loading `c:/meadow/.emacs':
File error: Searching for program, no such file or directory, anthy-agent

$ cd /cygdrive/c/meadow/packages/pkginfo/anthy/
$ mv auto-autoloads.el off___auto-autoloads.el

error: Outdated speedbar 1.0 just installed

$ cd /cygdrive/c/meadow/packages/lisp/cedet/speedbar/
$ touch .nosearch

An error has occurred while loading `c:/meadow/.emacs':
Symbol's value as variable is void: skk-large-jisyo

$ cd /cygdrive/c/meadow/packages/pkginfo/skk
$ mv auto-autoloads.el off___auto-autoloads.el

開発者が日本人であり、非常に多くの愛用者がおり、様々な設定ファイルを手に入れることができます。

ただし、完全なemacsのクローンでは無いため、コアなemacsユーザには機能が少ないと感じると思います。

• Meadowより軽い
• lisp 系の言語サポート(マクロ以上のことができる)
• Filer(圧縮、解凍) 電八(mailer) browser 辞書 スペルチェッカー が 簡単にできる
• キーワード表示機能
• DOS との対話
• Java Rubyモードもある。
• emacs キーバインが無理な場合は、Windowsキーバインに変更可能

「xyzzy」はインストールは必要ありません。GUIで他のエディタ同様に利用可能です。

カスタマイズは次のいずれか方法で可能です。優先順序の高い順に並べています。

1. 共通設定の内容
2. ~/.xyzzy に記述する
3. siteinit.l に記述する

フォントとか、共通設定を変更すると「xyzzy.ini」という設定ファイルが「usr\ログイン名\プラットフォーム\」に作成されます。

独自に「.xyzzy」ファイルを作成した場合は、環境変数でパスを通す必要があります。

「コントロールパネル」→「システムのプロパティ」→「詳細」→「環境変数」より「○○のユーザー環境変数」で「新規」を選択し、次のように入力します。

この場合「.xyzzy」は「C:」置いてください。

「siteinit.l」ファイルを作成した場合は「xyzzy\site-lisp\」内に置いてください。

そして、xyzzyを起動し次のコマンドを入力し、「siteinit.l」の場所を指定します。

M-x: byte-compile-file

ここで「M-x」は「Esc(Alt)キー」+「xキー」を意味します。「siteinit.lc」と言うファイルができていれば成功です。

最後に「xyzzy\」内の「xyzzy.wxp(.w2k)」を削除します。