UNIX系OS の設定ファイル

UNIX系OSには「.(ドット)」で始まる隠しファイルがあります。 これらはUNIX の設定ファイルで、このファイルをカスタマイズすることで、 ユーザが任意の設定に変更することが出来ます。


.bash_history

bash のヒストリ記録。これを作らないようにするには、 以下の行を .bashrc に書いておけばよい。

unset HISTFILESIZE
unset HISTFILE

.bash_login

bash がログインシェルのとき、 .bashrcの代わりに 実行されるシェルスクリプト。 tcsh の .loginとは違うので 注意のこと。

.bash_logout

bash がログインシェルのとき、シェルが終了する直前に実行される スクリプト。

.bash_profile

ログイン時だけに実行される設定ファイル。ここでは、 環境変数の設定などが行われる(内容はディストリビューションによって異なる)。 通常、.bashrc を呼び出す。

if [ -f ~/.bashrc ]; then
	. ~/.bashrc
fi
.bash

bash の起動時に実行されるシェルスクリプト。 bash がログインシェルで あり、しかも .bash_login が存在するときには .bashrc は実行されないので注意のこと。

.bashrcは、ログイン時に.bash_profileから読み込まれるという形で実行されるが、 別のシェルが起動したときにも実行される。例えば、 ログイン後にstartxコマンドでX Winodw Systemを起動し、 ktermを実行したときも.bashrcは実行されることになる。

.cshrc

csh あるいは tcsh の起動時に実行されるシェルスクリプト。 ただし、 -f オプションをつけて起動すると、この動作は抑制される。

.emacs

emacs (あるいは mule) の起動時に実行されるファイル。

.exrc

vi の起動時に実行されるファイル。参照: .vimrc

.feprc

fep のキーバインドの設定。

fep-bind suspend "\^Z"

.forward

メールの転送先を記しておくファイル。

同じサイトにもメールを残しておくときには必ず名前の先頭に 「\ (バックスラッシュ)」をつける。
\hoge,hoge@hoge.co.jp

.fvwmrc,.fvwm2rc,.fvwm2rc95

それぞれ fvwm, fvwm2, fvwm95 の設定ファイル。

.history

csh あるいは tcsh のヒストリ記録。

.inputrc

プログラムがどのように readline ライブラリ (bash に含まれ る)を扱うかをコントロールする。通常 /etc/inputrc などにある。

.less

less のキーバインドを設定するファイル。lesskey によって生成する。

.lesskey

less のキーバインドを記しておくファイル。lesskey というコマンドを 実行するとこれが変換され、.less ファイルが生成される。

\n forw-line
^n forw-line
^p back-line
j forw-line
k back-line

.login

csh あるいは tcsh がログインシェルのとき、 .cshrc の実行に続いて 実行されるシェルスクリプト。

.logout

csh あるいは tcsh がログインシェルのとき、 そのシェルが終了する直前に 実行されるシェルスクリプト。

.mh_profile

mh の設定ファイル。

.netrc

ftp の設定ファイル。ftp でログインするときのパスワードを この中に書けるので、危険。他人に読ませないように。 <使い方>
machine
login
password

.plan ,project

だれかが自分を finger したとき一緒に表示されるファイル。 ログアウトするとき、自分の予定などを書いておく。

.rhosts

そこからならパスワードなしでログインできるホスト名 (信用する ホスト名) を書いておくファイル。危険。他人に読ませないように。

.signature

メールのシグネチャを書いておくファイル。

.tcshrc

tcsh の起動時に実行されるファイル。このファイルがあると、 tcsh 起動時には .cshrc ではなく、こちらのファイルだけが 優先して実行される。

.twmrc

twm (Tab Window Manager) の設定ファイル。

.vimrc

vim (jvim) が起動するときに実行する設定ファイル。 書き方は、ほとんど exrc と同じ。

.Xauthority

X の認証ファイル。Xサーバ に接続するときに使う。 他人にはこのファイルは読めないので、 自分のいま使っている Xサーバには アクセスできない。

.xinitrc

X サーバが立ちあがったとき(xinitを実行)に実行されるファイル。 X 端末からではなく、コンソールでログインして X を上げたときに 使用される。ふつうは X サーバはすでに最初から走っている状態で、 xdm (X Display Manager) によってログインするので、あまり使われない。

.xsession

xdm によってログインしたときに実行されるファイル。 ここで kterm などのいろいろなアプリケーションを実行する。 このファイルの実行が終了すると、あなたはログアウトしてしまう。

.Xdefaults

xrdb でディスプレイに対してリソースを 登録して「無い」場合に、XToolkitアプリケーションが起動時に サーバリソースデータベースとして読み込むファイル。

ソースファイルと呼ばれ,各X WindowSystemを利用したアプリケーションの基本的な外観や動作を設定するためのものである.

.Xresources

Xのリソース設定に関して記述するファイル。 xrdb -query として、登録済リソースが表示されるような 状況では、~/.Xdefaultsは参照されないため、 のリソース設定は、~/.Xresourcesに記述して、~/.xinitrc(~/.xsession)に 「xrdb -merge $HOME/.Xresources」と書く。


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