tracert(トレース・ルート)コマンド

trace routeの略。

UNIX利用者の場合は traceroute と言うコマンドで同様の処理が行えます。


●利用目的 :

他のホスト(自分自身も含む)宛てのパケットがそのホストに到達するまでに 通過するルータを追跡、検査するコマンド。

pingコマンドと同様に、TCP/IPにおける基本的なトラブルシューティング用のツールです。 pingコマンドで、データが届かない場合、経路のどこに障害があるのかを検査することができます。

●利用方法 :

使い方は、Windows95/98でしたら、

[スタート]→[プログラム]→[MS-DOS プロンプト]→コマンド[C:\WINDOWS>tracert DNS又はIPアドレス]を入力→ [Enter]キーを押す

例:C:\WINDOWS>tracert yahoo.com

1 * * * Request timed out.
2 502 ms 566 ms 414 ms hr3.SNV.globalcenter.net [206.251.5.93]
3 566 ms 506 ms 594 ms hr2.SNV.globalcenter.net [206.132.150.206]
4 740 ms 514 ms 546 ms yahoo.com [204.71.200.243]

Trace complete.

●解説:

4行ありますが、これは目的のサーバまでに3つのルータを経由したことを意味します。 1行目は、パケットを3回送ったが届かなかったので往復時間の変わりに「*」を表示し、 「Request timed out.」時間切れになっています。

2行目は、3回送ってそれぞれ「502 ms、566 ms、414 ms」になったことを意味します。 3、4行目も同様に3回送った結果返ってきていますので、正常に動いていることを意味します。

●補足説明:

一部UG系のページでは、「tracertコマンドで荒らしの住んでいる地域がおよそ見当がつく」 と書いてあるところがありましたが、これも怪しいものです。

これは、荒らしのホスト名をtracertコマンドで追跡するわけですが、 途中のルータ名に大学名などの地名がでてくるから荒らしは、このあたりに住んでいるという いいかげんなものです。一番近くのルータに荒らしの家があるとはかぎりません。


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