芥川龍之介賞・直木三十五賞

共に「直木三十五」「芥川龍之介」の名を記念して昭和10年に制定されました。

「芥川賞」は、「純文学」といわれる分野の作品に送られます。「純文学」とは、人の生き方を読者に考えさせる小説だと言われています。また、受賞(主に無名もしくは新進作家が対象)するためには、文章や話の中身も、それまでの小説にない新しさが求められています。(正賞は懐中時計、副賞は100万円です。)

一方「直木賞」は、「大衆文学」を対象(無名・新進・中堅作家が対象)にしています。「大衆文学」とは、たとえばミステリーや冒険小説など、読んで楽しめる作品をさします。しかし、最近は純文学とのはっきりとした区別は難しくなっています。

また近年、芥川賞は若い作家が、直木賞は実績十分な作家が受賞することが多いようです。

芥川龍之介賞・直木三十五賞

受賞年度
回数・半期
芥川龍之介賞
直木三十五賞
平成22年
143回
乙女の密告(赤染晶子)
小さいおうち(中島京子)
144回
きことわ(朝吹真理子)
苦役列車(西村賢太)
月と蟹(道尾秀介)
漂砂のうたう(木内昇)
平成21年
141回
終の住処(磯崎憲一郎)
鷺と雪(北村薫)
142回
廃墟に乞う(佐々木譲)
ほかならぬ人へ(白石一文)
平成20年
139回
時が滲む朝(楊逸)
切羽へ(井上荒野)
140回
ポトスライムの舟(津村記久子)
悼む人(天童荒太)
利休にたずねよ(山本兼一)
平成19年
137回
アサッテの人(諏訪哲史)
吉原手引草(松井今朝子)
138回
乳と卵(川上未映子)
私の男(桜庭一樹)
平成18年
135回
八月の路上に捨てる(伊藤たかみ)
まほろ駅前多田便利軒(三浦しをん)
風に舞いあがるビニールシート(森絵都)
136回
ひとり日和(青山七恵)
平成17年
133回
土の中の子供(中村文則)
花まんま(朱川湊人)
134回
沖で待つ(絲山秋子)
容疑者Xの献身(東野圭吾)
平成16年
131回
介護入門(モブ・ノリオ)
空中ブランコ(奥田英朗)
邂逅の森(熊谷達也)
132回
グランド・フィナーレ(阿部和重)
対岸の彼女(角田光代)
平成15年
129回
ハリガネムシ(吉村萬壱)
4TEEN フォーティーン(石田衣良)
星々の舟(村山由佳)
130回
蛇にピアス(金原ひとみ)
蹴りたい背中(綿矢りさ)
号泣する準備はできていた(江國香織)
後巷説百物語(京極夏彦)
平成14年
127回
パーク・ライフ(吉田修一)
生きる(乙川優三郎)
128回
しょっぱいドライブ(大道珠貴)
平成13年
125回
中陰の花(玄侑宗久)
愛の領分(藤田宜永)
126回
猛スピードで母は(長嶋有)
あかね空 (山本一力)
肩ごしの恋人(唯川恵)
平成12年
123回
きれぎれ(町田康)
GO(金城一紀)
花腐し(松浦寿輝)
虹の谷の五月(船戸与一)
124回
聖水(青来有一)
ビタミンF(重松清)
熊の敷石(堀江敏幸)
プラナリア(山本文緒)

授賞は年2回。直木賞は「オール讀物」、芥川賞は「文藝春秋」で掲載されます。

現在は、日本文学振興会という団体が、毎年1月と7月に発表しています。受賞作は、作家10人で作る選考会で話し合って決めます。同時に2つの作品が選ばれるときもあれば、選ばれないときもあります。受賞の知らせは電話で伝えられ、その後、記者会見が開かれます。



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