「emacs(mule)」は、UNIX/Linux ユーザなら一度は聞く「vi」に並ぶ主要なエディタです。
「Ctrl」キーや「ESC」キーを押しながら、検索や置換を行うのが特徴です。
「ESC」キーを押す代わりに「Alt」キーでも可能です。 ただし「ESC」キーの場合は押しつづける必要はありません。
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キー入力 | コマンド名 | 動作 |
---|---|---|
Ctrl-g | keyboad-quit | 現在のコマンドを中断する |
Ctrl-x, u | advertised-undo | 最後の編集を取り消す(アンドゥ) |
ESC-n | digit-argument | 次のコマンドをn回繰り返す |
Ctrl-u, n | universal-argument | 次のコマンドをn回繰り返す |
Ctrl-l | recenter | スクリーンを再描画してカレント行を中央に置く |
キー入力 | 動作 |
---|---|
ESC-x recover | 自動セーブファイルの復元 |
ESC-x fundamental-mode | 一般的なファイルモード |
ESC-x text-mode | テキストモード |
ESC-x auto-fill-mode | 自動改行On/Off |
ESC-x set-buffer-file-coding-system | ファイルの文字コード変更 |
キー入力 | コマンド名 | 動作 |
---|---|---|
Ctrl-x, Ctrl-f | find-file | ファイルを読み込む |
Ctrl-x, b バッファ名 | switch-to-buffer | バッファをウインドウに呼び出す |
Ctrl-x, Ctrl-b | list-buffers | バッファの一覧表示と操作 |
Ctrl-x, i | insert-file | カーソル位置にファイルを挿入する |
Ctrl-x, Ctrl-s | save-buffer | ファイル(バッファ)を保存する |
Ctrl-x, Ctrl-w | write-file | ファイルを名前を付けて保存する |
Ctrl-x, k | kill-buffer | ファイル(バッファ)をクローズする |
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ESC-< ファイル先頭 |
||||||
Ctrl-x, [ 1ページ戻る |
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Ctrl-v 1スクリーン戻る |
||||||
ESC-[ 1段落戻る |
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Ctrl-p 1行戻る |
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Ctrl-a 行頭 |
ESC-b 1単語戻る |
Ctrl-b 1文字戻る |
Ctrl-f 1文字進む |
ESC-f 1単語進む |
Ctrl-e 行末 | |
Ctrl-n 1行進む |
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ESC-] 一段落進む |
||||||
ESC-v 1スクリーン進む |
||||||
Ctrl-x, ] 1ページ進む |
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ESC-> ファイル末尾 |
キー入力 | コマンド名 | 動作 |
---|---|---|
Ctrl-x, ( | start-kbd-macro | キーボードマクロ開始 |
Ctrl-x, ) | end-kbd-macro | キーボードマクロ終了 |
Ctrl-x, e | call-last-kbd-macro | 最後に定義したマクロ実行 |
C-x ( ; マクロの記録を始める マクロの記述 ; キー操作なり文字列を打つ C-x ) ; マクロの記録の終了 ESC-x name-last-kbd-macro ; マクロに名前を付ける (global-set-key "割り当てたいキー" 'マクロ名) ; キーにマクロを割り当てる C-u ESC-x insert-kbd-macro ; マクロをファイルに書き出す ; 割り当てたキーも記録される
書き出されたものを初期設定時にロードされるファイルにコピーします。
キー入力 | コマンド名 | 動作 |
---|---|---|
Ctrl-h | backward-delete-char | カーソルの手前の文字を削除(バックスペース) |
Ctrl-d | delete-char | カーソルの文字を削除(デリート) |
ESC-Ctrl-h | backward-kill-word | カーソルの手前の単語を削除(削除した単語はキルリングに蓄積) |
ESC-d | kill-word | カーソルの単語を削除(削除した単語はキルリングに蓄積) |
Ctrl-k | kill-line | カーソルから行末までを削除(削除したものはキルリングに蓄積) |
Ctrl-@ または Ctrl-SPACE |
set-mark-command | 範囲の開始位置をマーク |
Ctrl-x, Ctrl-x | exchange-point-and-mark | 現在位置とマーク位置を入れ替える |
Ctrl-w | kill-region | マークから現在位置までの範囲を削除する(削除した範囲はキルリングに蓄積) |
ESC-w | copy-region-as-kill | マークから現在位置までの範囲をキルリング(貼り付け用のバッファ)にコピーする |
Ctrl-y | yank | キルリングの最新の内容を貼り付ける |
ESC-y | yank-pop | キルリングを遡る(Ctrl-yの後にのみ有効) |
キー入力 | コマンド名 | 動作 |
---|---|---|
Ctrl-x, d | backward-delete-char | ディレクトリ(ファイル)操作が行えるDiredモードに移行する |
ESC-x compile | yank-pop | make -k を削除してコンパイルコマンドを入力コンパイルコマンドを実行できる |
ESC-x recompile | yank-pop | 2回目以降のコンパイルコマンド |
ESC-x shell | yank-pop | emacs上にシェルが起動する |
ESC-x gdb | yank-pop | emacs上にgdbが起動する |
キー入力 | コマンド名 | 動作 |
---|---|---|
Ctrl-x, 1 | 今、カーソルのある位置だけ残す | |
Ctrl-x 2 | ウインドウを縦に2分割する | |
Ctrl-x 3 | ウインドウを横に2分割する | |
Ctrl-x 0 | 今の位置のウインドウを閉じる | |
Ctrl-x o | ウインドウ間を移動 | |
Ctrl-x ^ | ウィンドウを縦方向に拡大 | |
Ctrl-x } | ウインドウを右方向に拡大する |
逆向きへのウィンドウ移動させるには「.emacs」に次のように記述します。
;; Ctrl-x p で逆向きへのウィンドウ移動 (global-set-key "\C-xp" (lambda () (interactive) (other-window -1)))
キー入力 | 動作 |
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ESC-x doctor | 人工知能と会話するプログラム |
ESC-x hanoi | ハノイの塔(C-u 数字 ESC-x hanoiで高さ変更) |
ESC-x life | 眺めるだけのライフゲーム |
ESC-x mpuz | 乗算パズル
「A」欄に「1」を入れたいときは、「a 1」と記述する |
ESC-x dunnet | 迷路を探検するアドベンチャーゲーム
[e]:eastの略(東に移動) [examine]:調べる [get]:拾う climb]:木登りをする 詳しくはこちらを参照 |
ESC-x gomoku | 五目並べ |
ESC-x tetris | テトリス |
ESC-x blackbox | マインスイーパ風パズル。
X線を当て、その反射・吸収のしかたを観測し内部を推測するゲーム コマンド: [SPC]:X線の発射、フラグを立てる [RET]:終了、スコア表示 [ESC-x describe-mode] で詳細が表示されます X線は、ballの右上、右下、左上、左下を通るとその地点で90度屈折するので、それを もとに位置を推測します。 「ball」に当たって吸収の時「H」、反射して戻ってきた時「R」 まずは C-u 1 M-x blackbox で「ball」1つから始めましょう。 |
ESC-x snake | ヘビを操るdot-eatタイプのゲーム |
ESC-x solitaire | ソリティア
[Shift]-[up][down][left][right] 飛び越した石を消す。 [space] : 消せる石の数を表示 |
キー入力 | 動作 |
---|---|
ESC-x compile | コンパイル処理※1 |
ESC-x recompile | 2回目以降のコンパイル処理 |
Ctrl-x, ` | warningやerror文を順にwindowに表示し、カーソルがその行に移動 |
※1:最下行に次のように表示されるので、make -k を削除してコンパイルコマンドを入力します。
Compile command: make -k
【例】
Compile command: gcc -g hoge.c -o hoge -O2
※2:マウスを使える環境ならば、移動したいwarningやerrorが表示された行で 真中のボタンをクリックするとその行をwindowに表示し、カーソルがその行に移動します。
キー入力 | コマンド名 | 動作 |
---|---|---|
SPACE | henkan-fence-region-or-single-space または henkan-next-kouho |
漢字変換開始 または 次候補を表示 |
RETURN | henkan-kakutei | 確定 |
Ctrl-n | henkan-next-kouho | 次候補を表示 |
Ctrl-p | henkan-previous-kouho | 前候補を表示 |
ESC-h | henkan-hiragana | 文節をひらがなにする |
ESC-k | henkan-katakana | 文節をカタカナにする |
Ctrl-f | henkan-forward-bunsetu | 文節単位でカーソルを前進 |
Ctrl-b | henkan-backward-bunsetu | 文節単位でカーソルを後退 |
Ctrl-a | henkan-first-bunsetu | 最初の文節にカーソル移動 |
Ctrl-e | henkan-last-bunsetu | 最後の文節にカーソル移動 |
Ctrl-i | henkan-bunsetu-chijime | 文節を一文字縮める |
Ctrl-o | henkan-bunsetu-nobasi | 文節を一文字のばす |
ESC-s | henkan-select-kouho | ミニバッファに候補をメニュー表示 |
キー入力 | コマンド名 | 動作 |
---|---|---|
capitalize-region | マークから現在位置までの範囲の単語先頭文字を大文字にする | |
ESC-c | capitalize-word | 単語先頭の文字を大文字にする |
Ctrl-x, Ctrl-u | upcase-region | マークから現在位置までの範囲の文字を大文字にする |
ESC-u | upcase-word | 単語を大文字にする |
Ctrl-x, Ctrl-l | downcase-region | マークから現在位置までの範囲の文字を小文字にする |
ESC-l | downcase-word | 単語を小文字にする |
ESC-% | M-x query-replce | 問い合わせ置換 |
コマンド名 | 動作 |
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C-h, m | ヘルプ表示 |
C-c C-a | 自動改行機能をオン/オフする |
コマンド名 | 動作 |
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M-x goto-line | 指定の行に移る(行番号を指定) |
M-x set-variable | truncate-linesを f を選択することで、長い行が画面の端まで来たときに折り返さない |
M-x tabify | マーク位置から現在位置までのスペースをタブに変換 |
M-x untabify | マーク位置から現在位置までのタブをスペースに変換 |
M-x override-mode | 上書き/挿入モード (トグル) |
M-x replace-regexp | 文字列を置換 (正規表現で指定) |
M-x list-colors-display | 利用できる配色一覧 |
M-x comment-region | 事前に指定しているregionをコメント化 |
M-x toroku-region | 事前に指定しているregionを辞書へ登録 |
M-x tdescribe-function | 関数や変数の説明を見る |
M-x revert-buffer | Emacsの再起動なしでファイルを更新する |
M-x describe-bindings | キーバインドを調べる |
M-x occur | バッファから検索を行い、検索に一致した行を一覧表示できる |
C-u -1 M-x comment-region | 事前に指定しているregionをコメント解除 |
これらのコマンドをショートカットで利用するには、「.emacs」に次のように記述します。
(global-set-key "\M-g" 'goto-line) ; 指定の行に移る
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