tmuxを使って遠隔ログインで処理を中断させずにパソコンを閉じる

tmuxを使えば、1つのターミナル上で複数のターミナルを立ち上げて同時並行で作業できます。

次のような時に便利です。

• SSHを通じて作業をしてたら、回線が切れてやり直しになった
• ターミナルで作業してたら、フリーズしてやり直しになった
• 遠隔ログインして作業していたが、処理の完了前に帰宅が必要となりパソコンを閉じないといけない

tmuxとは、ターミナルマルチプレクサ(Terminal Multiplexer) の略です。

インストール

apt での install (versionは古くなる)

sudo apt install tmux -y

git での install

まず、次を入れます。

git automake bison build-essential pkg-config libevent-dev libncurses5-dev

その後、git から落としていきます。

sudo git clone https://github.com/tmux/tmux /usr/local/src

落としてきたらビルドします。

cd /usr/local/src/tmux
sudo ./autogen.sh
sudo ./configure --prefix=/usr/local
sudo make

sudoが使えない方は~/の下に clone してきて 次のコマンドを打てばビルド可能です。

./configure --prefix=/usr/localを./configure --prefix=~/

最後に installをします。

sudo make install
tmux -v

最後はバージョン確認のコマンドです

これで表示されてなかったら install できてないのでエラー文を読んで解決しましょう。

コマンドライン指定

元のログインしたターミナルでの操作

コマンド	説明
tmux	新規セッションを作り、それにアタッチする
tmux a	直前にいたセッションにアタッチする
tmux ls	今あるセッションを全て表示する
tmux kill-session -t 0	指定したセッションを破棄する（ここでは0のセッション）

セッション内での操作

コマンド	説明
prefix + d	今いるセッションからデタッチする
prefix + s	今あるセッションの一覧を表示する。セッションの移動もできる

その他のコマンド

コマンド	説明
tmux new -s (セッション名)	名前をつけて新規セッション開始
tmux lsc	接続クライアントの一覧表示
tmux a	セッションを再開 ※-t (対象セッション名)でセッション名の指定も可能
tmux kill-session	セッションを終了 ※-t <対象セッション名>でセッション名の指定も可能
tmux kill-server	tmux全体を終了
tmux [command [flags]]	その他コマンドを実行