ソーシャルテレビ推進会議 半期報告オープンセミナー議事録

タイトル:ソーシャルテレビ推進会議 半期報告オープンセミナー議事録

概要

【場 所】VOYAGE GROUP セミナールーム(http://atnd.org/events/33228)
【時 間】19:00 ~ 22:00
【講演者】中山理香(VOYAGE GROUP)等
【参加者】190/150名 → 実際は100名以下?
【ハッシュタグ】#STLB
【Ustream】ソーシャルテレビ推進会議

Agenda

  • 報告:ソーシャルテレビ推進会議活動報告
    • 第1部:TV App大集合
    • 第2部:スマホ&タブレットコンテンツの最新動向
    • 第3部:あいつに言わせろ!ソーシャルテレビ

報告:ソーシャルテレビ推進会議活動報告 by 境 治(ビデオプロモーション)

  • ソーシャルメディアとテレビが結びつくのが最適解では?という結論となった
  • 去年の10月から4回 勉強塾を行った
  • Twitterで知り合った仲間(中山さん等)の3人で推進会議を始めた

目的

  • ソーシャルテレビを推進、活性化する
  • メンバー同士で交流、意見交換する
  • 社会や業界に対し提言する

現状

  • 慶応・中村伊知哉研究室と共同プロジェクトで頑張っている
  • メンバーは89名
  • ロンドンオリンピックで一番呟かれた選手等を調べて報告

共有した内容

  • ぴーちく..etc

基礎知識:ソーシャルテレビの構造

  • 同じ時間に一緒にTVを見ていたのが目に見える形で繋がるようになった
  • ダブルスクーリンの普及(テレビを見ながら手元の端末で楽しむ)
  • VOD視聴で感想を交換(ストック型)
    • テレビ番組の放送時間以外もテレビ番組について語るコミュニティができるかも

第1部:TV App大集合(アプリに関して)

中山理香:サイバーエージェントを経て、Tune TVを立ち上げた。

先行しているアメリカの事例

  • アメリカは投資のお金が集まっている(TV.com..etc)
  • 日本は、ピーチク、みるぞう、日本代表スタジアム、wizTV、テレViewing

→ 日本も今からビジネスになるのでは?

アメリカのアプリ

  • 多機能系のアプリ
  • レコメンド系
  • ソーシャル系
  • コンテンツ特化&コマース系
  • 番組ガイド系(有料放送系)

日本のアプリ

  • ソーシャル系のアプリが人気(リアルタイムに見れる)
  • コンテンツ特化&コマース系
  • 番組ガイド系(有料放送系)

→ 多機能系のアプリ・レコメンド系はない

アメリカと日本でテレビの視聴が異なる

  • アメリカは多チャンネル
  • アメリカはタイムゾーンが4つある(時間帯が違う)
  • アメリカはコンテンツ流通が多い(見逃し番組をどっかで見れる)
  • アメリカは1番組のサイクルが長い

→ 日本のアプリは「時間とチャンネルをつなぐ」「同期」
→ 日本はデータの持ち方がフロー型(データをアーカイブできない)
→ 日本は番組参加型アプリが多い(投票、リアクション)

今後の日本のアプリがどうなっていくか?

原浩生(日本テレビ:メディアデザインセンター)

  • テレビと一体化したサービスを提供する(Join TV)のが課題
  • テレビの盛り上がりが分かるアプリを開発 withTV
  • テレビとスマホを両方楽しむアプリを作りたかった
  • 全局扱うサービスだが、上司から承認をもらえた

西村真里子(バスキュール:テレビ局と組んで参加体験を作る会社)

  • エヴァのJoinTV

伊與田孝志(ニフティ:みるぞう番組表+Twitterテレビ実況)

  • みるぞう:番組を知り番組を楽しむアプリ
  • 盛り上がりの度合いの速度が変わる

→ 盛り上がり度合いを体感的に感じれるUI
→ 文章が読めるより、盛り上がり度合いを共有できるほうが大事と考えた

  • 地方のユーザとアニメを見たい人を大事にした

→ 地方のユーザでも盛り上がってるように思わせるのが難しかった
→ 3ch、9chも外さずに大事にした
→ 放送局のハッシュタグ以外も拾うようにしている

野村亮介(GREE:ソーシャルメディア部、えもこんアプリ)

  • えもこん:みんなと見ればTVはもっと楽しくなる
  • GREE IDにこだわらず、友人を形成しているTwitter等も含めている

テレビ局・広告代理店・スポンサーのメリットは?

原浩生(日本テレビ:メディアデザインセンター)

  • 盛り上がりで呼び込めれたら、リアルタイム視聴の促進ができるはず
  • 映画館で見るのとは違うテレビ、セカンドディスプレイの視聴スタイルでよい
  • テレビの視聴体験からスマホへシームレスに移行させることでスポンサーもうれしい(続きはWebへ→スマホで)

伊與田孝志(ニフティ:みるぞう番組表+Twitterテレビ実況)

  • 「テレビ局の視聴率を上げたい」はソーシャルを絡めて期待はできない
  • 「テレビを見る価値が上がる」を期待すべき
  • 瞬間のプロモーションはテレビが強い。テレビ局はファンをネットを使って継続させる仕組みを作るべきでは?
  • NHKのど自慢は盛り上がってる(老人が出ると「冥土枠」とか勝手に命名して盛り上がってる)

→ もっと汲み上げられるとテレビが楽しくなるのでは?

  • テレビを見た後にGoogleで検索する(つながりを誰も見えていない)

→ セカンドディスプレイを使えば、つながりが見えてプロモーションの指針になるのでは?

野村亮介(GREE:ソーシャルメディア部、えもこんアプリ)

  • ソーシャルメディアの力は、2010年までは口コミ・Buzzだった

→ 今のテレビの盛り上がりはその再来

  • テレビの受動体験をソーシャルを使って能動体験に変えると楽しいテレビ番組もあるのでは?

第2部:スマホ&タブレットコンテンツの最新動向

深田航志(ビデオリサーチインタラクティブ)
矢島聡(NHN Japan)

スマートフォンとタブレットのコンテンツ動向の相性は?

  • リサーチデータ結果によると、10代後半から20代前半はテレビを見ずにスマホを使っている

スマートフォン・タブレットでの利用サイト・アプリ

  • 10位以降は異なる

→ スマホでは、テレビ局のコンテンツを見ている
→ タブレットでは、新聞サイト・アプリなどを見ている

コンテンツジャンル別(歩留まり率)

① ソーシャル系

  • LINE、Facebook、mixi、2chなどを見ている
  • NAVERまとめも頻度は高くないが人気(ソーシャルメディアとの相性が良い)

→ ユーザに受けやすい文面でタイムリーな内容で作られる→拡散される
→ NAVERまとめを能動的に見るようにさせたい by 矢島聡(NHN Japan)

① テレビ動画率

  • YouTube、フジテレビ、日本テレビ、TBSなどが多い
  • にこにこ動画も頻度は高くないが、上位人気(週1、月1など)

テレビ局のコンテンツの閲覧が増えている

  • スマホが増えて尖がったサービスではなく一般的に認知されているテレビ局サイトが人気なのでは?

タブレット利用率

  • タブレットの通販を利用してテレビを見ている人が使うサイト
    • LINE、Exciteなど

→ スマホは昔はリテラシーの高い人だったのが一般ユーザが増えている

  • タブレットを利用し始めた時期→去年の下期が一番多い(その後低下)

テレビを見ていて、気になる商品をタブレットで検索・商品購入したことがあるか?

全体で58%

  • ある 48%(テレビで見た商品そのもの)
  • ある 10%(テレビで見た商品と異なるもの)
  • ない 42%

→ 男性より女性のほうがテレビの情報をもとに商品を購入している

スマホ所有者の累計:2910万人

  • 毎日ソーシャルの利用:34.0%
  • 月一以上:52.9%(毎日利用者を含む)
  • facebook利用者 18.1%、mixi,twitter,LINE,facebookすべて利用者 4.3%

ソーシャルメディアを使っている人の割合

  • mixi:関東より地方が多い
  • twitter:全国
  • facebook:関東のシェアが大きい

テレビの視聴ジャンル

  • 情報バラエティーを見ている人が多い→LINEのみユーザ
  • 国内ドラマ→mixiのみを使っている
  • 国内ニュース→Twitterのみを利用している
  • アニメが好きな人→facebookの利用者は減る

LINEの戦略

  • タブレットでもアプリを出していたが、スマホに限定した(市場のパイでスマホにフォーカスすることにした)

LINEでつながっている人数

  • 平均39人

LINEをはじめた時期

  • 去年が一番多い

テレビを見ながらLINEをすることがあるか?

  • ある計 56%

LINEをはじめて

  • メールを使わなくなった
  • レスポンスが早くなった
  • アドレス交換が減った
  • 他社キャリアともLINEを使うようになった
  • コンビニの情報が入るのでコンビニによく行くようになった
  • 年の割には感覚が若いといわれるようになった
  • 買い物前にクーポンを確認するようになった

LINEが目指すのは若年層以外も含んでいる(Twitter・Facebookとは違う)

  • 情報のシェアではなく、キャリアの電話・メール代わりが主な目的

→ 買い物率が高いのも一般層が高いから

  • テレビと一緒に取り組みたい内容は?

テレビで「dボタン」を押すのは能動的だから、この導線への移行は難しいのでは?(テレビは受動的に見てるから)

LINEの差別化は?(IP電話、チャットツールと)

  • 市場が盛り上がるのはよいこと。想定の範囲内。
  • コミュニケーションツールは、マスに近いユーザ数を持っているのがアドバンテージ
  • プラットフォーム展開、インフラ展開を進めている
  • O2Oのインフラを狙う

第3部:あいつに言わせろ!ソーシャルテレビ

境 治(ビデオプロモーション)
山脇伸介(TBS、大炎上生テレビ担当)
河瀬大作(NHK、おやすみ日本担当)

※ テレビ映像は、USTで流せないので、UST中断

大炎上生テレビ オレにも言わせろ 9月28日(金)深夜0:45~2:15

制作協力:バスキュール、LUCAS
プロデューサー:山脇伸介

  • 見て楽しい
  • やって楽しい
  • 超アグレッシブな
  • 視聴者参加型番組

赤坂は竹槍を持って進めないといけないほど景気が悪いから、他局にできないことができるはず
→ 番組を一緒にする代理店、スポンサーさん大募集
ソーシャルは面白いからやりたい

「マスゴミ」と小学生4年生などにTweetされると「この野郎」と思うが、番組の作り方が間違っていると受け止めるべき
→ テレビの当たり前の段取りが間違っているのでは?
→ 放送禁止用語が流れたら通常はありえないのに、拍手がおこった
→ 「番組の途中にある有名人からTweetが入りました」のようなヤラセはやりたくなかった。

できる限りテレビの約束事をやめようよ。と決めていたが・・・

  • カンニング竹山が2回目に政治の話をする事前交渉があった→だんだん普通に戻ってきてしまった。

おやすみ日本 9月2日(日) 24:10~25:35

  • あなたが眠れるまでとことんつきあう真夜中の生放送
  • 眠れそうな気分に近づいてきたら、『眠いいね!』ボタンを押す

尺がなくなるからちょっと・・・と段々とゆるくなくなる
→ それをやらないようにするのが来るだろう。「残念」な方向にどうやったらなるだろう。と考えてた。

テレビが見られなくなってきた

ネットからテレビに客を持ってくるためには、インターネットとテレビの仕掛けは必要。 by 山脇伸介
高校の知人もテレビ番組も見てもらえてない(若者が見てくれてない)。ネットとの親和性は大事 by 河瀬大作
→ 「番組内容が決まっている」じゃなく終わり時間も決まってない玩具的な感覚で遊んでもらう必要がある

ソーシャルとテレビに関しては?

2008年にアメリカに留学した際に大学院でFacebookが流行って面白かった。
→ 「自分が押したスタンプの内容がテレビに出る」のような事は是非やるべきと思った。 by 山脇伸介
「テレビはルールが出来上がっている」がネットは過渡期でルールが無い。それが面白い。
→ モヤモヤしている今は何か面白いことができるはず。 by 河瀬大作

次のビジネスモデルは?

日テレさんの後をついていく(笑) by 山脇伸介
NHKも受信料を払ってない人が多いから大変なのでは?(笑) by 山脇伸介

最後に

「マスゴミ」と言われないためにも、テレビを一緒に作っていくという路線を必ずしていく必要がある
→ YouTubeと同じ土俵で戦うことになる
→ 加えてプロしかできない土俵でも戦う&上から目線も時には大事 by 山脇伸介

おやすみ日本プチが始まる by 河瀬大作
おやすみ日本次回放送は、来年1月6日(予定)

テレビは今後はワンプレイヤーになると思うので、そのワンを前のステージの何かを持ってきた形にしたい。 by 山脇伸介

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