「仕事と私、どっちが大事?」夫婦喧嘩が起こりやすい理由
言語を科学することで、男女間で「対話の感じ方が違う」「対話の道のりが違う」ということが分かってきました。
「仕事と私どっちが大事?」という問いの正しい答えを知っていますか?
仕事が毎日遅い夫に対して、妻からこんな質問を受けたらあなたはどうしますか?
1) 「君が大事だよ。けど、君を大事にするためには仕事も大事でしょ?」
2) 「もちろん、君だよ」
3) 「くだらない」「馬鹿な質問をするな」
この問いが妻の口がでるとき、女性脳は「過去の一定期間、ないがしろにされた」と感じ、「未来もずっとそうに違いない」と絶望しそうになっています。
※ 実際に「ないがしろにされた」かは関係ありません
たとえば
- 1)のような回答は「理屈では納得するけど、女性の心は心は悶々」とします
- 2)今までの行動から考えても、あまりに「しらじらしく」感じます
- 3)これは「言語道断」の返答です
この問いへの正しい返答は、過去時間を慰撫してあげる
「あぁ、君に寂しい思いをさせてたんだね。ゴメンね」
となります。
過去を振り返る天才、女性脳
女性脳は、芋づる式に記憶を取り出し、「長い文脈」や「深い意味」を楽々と扱います。
長い「時間」を楽々と扱う女性脳は
- 日常のふとした時間に、過去の出来事を反復する癖があります
- 夫が無神経な発言をしたら、過去の全ての無神経な発言を想起して、反復します
長く生きると恨みがましくなる副作用があり、逆に言葉を間違えなければ、スッと忘れる可愛い生物でもあります。
鈍感力の高い男性たちへ
女性には「深い共感」が必要です。
感じたことが即 言葉になる女性は、その言葉を口から出さないと神経系のストレスが溜まります。
自分の気持ちや今日の出来事など、とりとめのないことを一定量しゃべり、共感してもらえることに意味があります。
聞くだけじゃなく、「共感」が重要です
女性の意見に対する分析は不要です。
【返答間違い】
- 女性「寒いね?」
- 男性「寒いね。カイロを用意した方が良いんじゃない?」
ただしく言い表すと、ますます不満となります。
大事なのは「ことばの反復」です。
女性は自分で謙虚になり、自分で問題解決してくれます。
女性は一日に「6000語~20000語」話すといわれています。女性の「目的のわからないお喋り」は無駄話じゃないのです。
参考
講演:黒川 伊保子 氏((株)感性リサーチ 代表取締役)
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