絵がうまくなる方法
夏休みの宿題で苦手な宿題は「絵日記」が一位だそうです。
夏の思い出、絵日記、自由研究と小学生の宿題は何かと絵を書く機会が多いです。
「絵のうまい人と下手な人は何が違うのか?」と「絵がうまくなる方法」を紹介しています。
絵のうまい人と下手な人は何が違うのか?
「私は絵心がない」とよく聞きますが「絵心」とは一体何なのでしょうか?
頭の中で想像して絵で描いてみる場合
絵心がない人、美大生に記憶力を頼りに「パンダ」を書いてもらいました。
もちろん、美大生とはテクニックの差はあります。
しかし結果、絵心がない人はパンダの模様が正しくなく滅茶苦茶な結果となりました。
絵心がない人が模様が描けない理由とは何でしょうか?
女子美術大学 芸術教育専攻 前田 基成教授は次のように語ります。
- 絵の苦手な人は、記憶のイメージが大雑把・おおまかな特徴しかつかんでいない。
- 絵心のある人は、細かな特徴・形状までイメージしている。
つまり、絵心は記憶イメージの詳細さに起因するということです。
頭の中で特徴を想像して文字で書いてもらう場合
それを裏付ける結果が次のような実験でわかります。
絵心がない人、美大生にゴリラの特徴を思い浮かぶだけ文字で書いてもらいました。
その結果、が次のようになっています。
【絵心のない人】
体つき | 鼻の形 | 指 | ウホッ |
顔 | 足の形 | 口 | 体の色 |
手足 | バナナ | 体毛 | |
【美大生】
真っ黒 | たくましい腕 |
全身毛だらけ | ヒト形 |
ひたいのシワ | 顔の輪郭がイチゴ形 |
目のあたりのホリが深い | 口がにやけ顔 |
でかい鼻の穴 | 全身太め |
書き出した数はほぼ同じでした。
しかし、絵心のない人は、手足や顔、口など他の動物にもある一般的なものを列挙しました。
一方、美大生は、形やサイズなど他の動物にはない情報を中心に、より詳細な形状や情報を列挙しました。
「絵心がある・ない」は頭の中のイメージの記憶の詳細さ、豊かさが関係するといえそうです。
実際に風景を見て絵を描いてみる場合
では絵心のない人は「写真や景色を見る」など目の前のものを描くと上手に書けるのでしょうか?
実験では絵心のない大人の方に、スカイツリーのある風景を鉛筆と消しゴムで描いてもらいました。
その結果「雲、太陽」など実際には存在しない子供っぽいものを書き幼い画となってしまいました。
前田教授は次のように語ります。
絵心のない人は風景を見ても、
目の前のものをそのまま描くのではなく、
シンボル化された頭の中にあるイメージを無意識の中で書いてしまう。
人は幼児期から小学年低学年ごろは、シンボル化が見られます。
しかし、小学年高学年になると目の前で見たものをそのまま写実的なものを描こうとします。
この時期にシンボル化から抜け出せるかが非常に大切です。
絵がうまくなる方法
シンボル化からの脱却は右脳を使って書く必要があります。
普通に景色を描いて脳波を確認すると、右脳より左脳が使われれます。
右脳を利用できないようにするには、
難しい場合には、写真を撮って逆さまにして描く事をしてみましょう。
このような訓練を日頃からする必要があります。
上下逆さまになり描きにくと思いますが、絵が風景画に変わると思います。
絵の苦手な方々は左脳で描いています。脳に蓄えている知識をシンボルに置き換えようとします。
逆さまの景色を見ると置き換えにくくなり、少し脳が混乱します。それで右脳にスイッチが入ります。
まとめ
上手な絵を描くポイントは、描く対象の詳細な特徴を記憶し再現すること!
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