「心霊現象はなぜ起きるか?」
「心霊現象」を経験したことのある人は少なくないだろう。
しかしながら、最近の研究で「心霊現象」が磁気の脳に及ぼす影響が関係あることが分かってきた。
(1)幽霊を見るメカニズム
カナダ・パーシンガー博士によれば、人間はある種の磁気刺激により幻覚を体験することがあるという。人間の脳が、磁気を受けると側頭葉の「ニューロン」が活性化し過去の記憶が無作為に呼び起こされ、実際にはその場に存在しない映像や音などが、あたかも体験しているかのように感じてしまうことがあるのだというのだ。
例えば人影を見たという現象であれば、脳へ磁気を照射することにより幻覚や記憶の中の人影を、あたかも実際に見たかのように錯覚する現象が起きるのである。
通常、心霊現象を経験する人の多くは、次のようなケースに当てはまる。
- 「幽霊」が出るかも知れないと心の奥で考えている。
- その場所に恐怖感を抱いている。
- その場所にまつわる「幽霊」話をあらかじめ知っている。
このような情報によって、脳の中で磁気の乱れにより存在しない「幽霊」を作り出していたのである。
(2)磁気で「心霊現象」を何処まで解決出来るか?
様々な心霊現象は「磁気の乱れ」が脳を刺激し、それによって起こされた幻覚である可能性があることは理解できるであろう。
では、全国の心霊スポットのどれだけが「磁気の乱れ」の可能性があるのだろうか?
具体的に「心霊スポット」を検討してみよう。
(1)「六甲山」
心霊スポットで有名な「六甲山」で起こる心霊現象が「磁気の乱れ」の影響だとすると、「圧電効果」が考えられる。圧電効果とは、岩石が圧力を受ける事で電気が発生する事をいう。
日本有数の断層密集地帯である六甲山でこの圧電効果によって電気が発生しその電気によって磁界が発生し、地磁気が乱れた可能性が考えられるのである。
(2)「墓地」
「墓地」などで多数目撃される「心霊現象」の多くは「墓石」に含まれる「花崗岩」が何らかの現象によって強力な磁界を帯びてしまい、人間の「脳」に影響を与えている可能性が極めて高い。
強力な磁界を帯びる理由としては、
- 磁鉄鉱の磁界の向きの均一化
- 花崗岩内部の圧力の影響
などが挙げられる。
(3)「橋」
「鉄橋」も「磁力」を帯びることがある。「落雷」などが大きな要因で、このことは「落雷磁化現象」と呼ばれている。
実際「釣り橋」での「心霊現象」の例は極めて少ない。しかしながら「釣り橋」を「鉄橋」に作り変えてから「心霊現象」が多数目撃されている「不通橋」などを考えると「磁力」が原因であると言えそうである。
「磁気の乱れ」によって全てが解決したわけでは無いが、少なくとも多くの「心霊現象」が科学的な根拠があるといえる。
参考
日本テレビ「特命リサーチ200X」 2002.5.26 放送「心霊現象の謎を探れ!」
その他参考
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