アメリカ(カルフォルニア)で車衝突事故の対処法
慣れない土地で、交通事故を起こした場合、起こされた場合にどうしたら良いのかまとめました。
事故をしても慌てずに周囲の状況を確認して、安全に正確に対応してください。
してはいけない事(Do not)
- 保険の補償内容を言わない(advise your coverage limits)
- 自分の過失を認めない(admit fault)
相手が何を言ってきてもどうでもよく、やるべき事は相手の情報収集だけです。事務的にやります。挨拶もしません。
※ カリフォルニアでは、「ごめん、わるかった」と言ったとしても、それが裁判で不利な証言にはならない法律ができました。
交通事故(衝突事故)でやるべきこと
交通事故の内容によって、やるべき事が変わってきます。
- 1) 誰もいない駐車場等で、他人の車や私物に車をぶつけてしまった場合
- 2) 他人の乗っている車に衝突した場合(目撃者いない場合)
- 3) 他人の乗っている車に衝突した場合(目撃者がいる場合)
- 4) 車に衝突した場合で、怪我人がいる場合
- 5) 車に衝突した場合で、車の破損箇所が大きい場合
- 6) 他人の車に衝突された場合(完全に相手が悪い場合)
大きな事故が発生した場合
もし怪我を含む事故にあってしまったらPolice Reportを入手するために警察を呼びます。
また、重症の場合は救急車を呼ぶことを優先します。
- 1) 安全な場所に車を移動する。
- 2) ケガをした人がいたら、救急車を呼ぶ。911です。
- 3) 警察を呼び、ポリスレポート発行する
- 4) 必要情報を相手と交換する
- 5) 目撃者がいる場合には、目撃者の情報も交換する
- 6) 自分が契約する保険会社に電話する
- 7) 指定の修理見積もり会社に車を持っていく
- 8) 10日以内に SR-1 をDMVに提出する
なお、目撃者がいる場合には目撃者の証言も必要です。
小さな事故が発生した場合
- 1) 安全な場所に車を移動する。
- 2) 相手が酔っている、喧嘩腰の場合には警察を呼びポリスレポートを発行する
- 3) 必要情報を相手と交換する
- 4) 目撃者がいる場合には、目撃者の情報も交換する
- 5) 自分が契約する保険会社に電話する
- 6) 指定の修理見積もり会社に車を持っていく
- 7) 10日以内に、SR-1をDMVに提出する
ちょっとした接触事故のときは警官が来てくれないこともあります。
そういう時も示談はせず、必要情報を相手と交換してから、自分が契約する保険会社に電話します。
また、その場合でも「交通事故報告書:SR-1」は提出したほうが良いでしょう(下記参照)。
駐車場等で、他人の車や私物に車をぶつけてしまった場合
目撃者もおらず、車の持ち主も周囲にいない場合などです。
- 1) 自分の住所、電話番号、名前等を記載した紙を、車のワイパーに挟んで周囲を立ち去る
警察に電話
街の警察署の番号にかけます。
411で電話局の番号案内につながります。繋がると「"city?"」質問されるのでcity名と、「近くのPolice Departmentの番号を教えてくれ」といえば、すぐに教えてくれます。
Could you tell me telephone number of police department near here ?
- 事故を起こしたこと
- 今の状況について説明
ポリスレポートが作成できない場合
事情によりPolice Report(ポリスレポート)が作成できない場合は、相手と情報交換をします。
※ カルフォルニア州では、人身事故や大事故でなければ、ポリスレポートを書いてくれません。
※ またカルフォルニア州では誰も傷つけてないならPoliceへの電話は不要。ただし過失の公式判決が必要であれば電話が必要です。
相手と情報交換
次の情報を交換しておきましょう。携帯やカメラで写真を撮っておくことをオススメます。
- 相手の名前
- 住所
- 電話番号(出来れば、CellとHome・・・。その場で電話して繋がることを確認しましょう)
- Driver's License(住所・名前は、この情報があれば分かります)
- Plate Number
- 互いの事故の証拠写真
- 相手がどんな車にのっていたか(年数、車種、メーカー、色)
- 同乗者の有無
- 保険会社名と保険の証書番号(保険証の写真を撮ることをオススメします)
- Witness(その事故の目撃者がいる場合は、その人の名前と連絡先)
- Location(ストリート名と住所)
- 日時
- どのような理由でその事故が起こったか
相手が非を認めている場合
相手が非を認めていれば、その旨を書いた証言にサインをもらっておくと後の賠償請求に非常に有効です。
※ 大抵、支払額を知ったら、後日 相手側は豹変します。
確認項目
その際に相手が過失を認めている場合、一筆サインをもらい、事故報告は、後程Agentもしくは、保険会社にお願いします。
* Number of occupants in the other car(s): 相手の同乗者数 * Names: 相手の同乗者の全員の名前 Phone Numbers: 相手の同乗者の全員の電話番号 Addresses: 相手の同乗者の全員の住所 E-mail addresses of all occupants: 相手の同乗者の全員のE-メールアドレス * Names of potentioal Witnesses: 目撃者の名前 Phone Numbers: 目撃者の電話番号 Addresses: 目撃者の住所 E-mail addresses: 目撃者のE-メールアドレス * Location (intersection & address exit number) 現場(交差点の通りの名称 ○○&○○、住所、高速道路の出口ナンバー) * Other Person's Insurance Company name: Policy Number: Phone Number: 相手の保険会社情報 * If emergency services respond document: 救急(医療)サービス(警察、消防も含む)の記録 Police Department: Phone Number: 警察署名。電話番号 Police Report Number: 警察レポートナンバー (ピンクの紙に書いてあるが、判読できない事が多いので確認しながら書く) Officer name: Badge Number: 担当警察官名。バッジ番号 Ambulance Company: Fire Department: 救急車の会社名。消防署名
相手の非を証明する例文
I ,______________________(加害者名), shall pay to __________________被害者名 reasonable repair cost, in accord with the auto insurance industry standard, of the vehicle owned/or leased by _________________被害者名 for the damage sustained by the accident occurred on ____/____/________(事故日付)at ____:____ AM/PM(事故時間) at ____________________________________(事故住所) between ___________________(加害者名) and ________________(被害者名). Telephone number: Email Address: Home Address: Signature: Date:
ポリスレポート(Police Report)
警官が来たら、あなたと相手と、それぞれ個別に聞き取り調査をします。
事故時の状況を細かく聞かれます。
それが終わると警官がケースナンバー(case number)をくれます。
この番号をもらったら、あなたが契約する保険会社に事故の報告をします。
そのとき、ケースナンバー(case number)も一緒に伝えます。
ケースナンバー(case number)は、事故後警察署に行って事故調査報告書(Police Report)をもらうときにも必要です。
保険金の支払いなどにPolice Reportが必要になるかもしれません。
交通事故報告書:SR-1
- 怪我
- 車の損傷で$750ドル以上のダメージ
があると判断される場合は、10日以内にDMVに報告する義務があります。CHPも警察もDMVには報告しません。
この報告はDMVの特別用紙(交通事故報告書:SR-1)を使用します。
Traffic Accident Report form SR-1
この用紙はDMVオフィス、CHPの事務所、ネットから入手できます。
この報告を怠ると運転免許を停止されます。
DMVは、衝突事故の報告書に提出されている情報を用いて衝突事故当時あなたがどのような保険を持っていたかを調べます。
もし適切な保険の補償がない場合は、一年間の運転免許証停止処分を受けます。
なお、あなたが関係した全ての衝突事故はあなたの運転記録に載ります。※ 衝突事故の原因が誰であろうと関係ありません。
その他
相手が被害者の場合に「事故により体調不良になった」など、様々なクレームを言ってくる事もあります。
また、
- 方向指示器を出した/出さなかった
- その場から立ち去った(当て逃げ)/安全な場所に移動しただけ
- スピードが法定速度を超えていた/超えてなかった
など、言い分の食い違いが発生して非常に時間がかかることもあります。