よく
「カードを1枚取って覚えてください」
「ではそのカードを戻してください」
「よくカードを繰ります。あなたが選んだカードはこれですね」
と言う事をする人がいます。これは「マジシャン」として失格です。これは単に技法だけを用いて当てており、これでは客に秘密を教えているだけです。
決して上記のような見せ方はしないで下さい。
我々の見せるマジック(奇術)は、その大半にタネも仕掛けもありません。なにが代わりにあるかというと、
技術
です。
マジシャンは用いるカード1組しか持ち歩いていません。もちろん、おもちゃ屋さんで売っているような普通のトランプです。このなんてことのないトランプに、マジシャンが技術を用いることで、現象を引き起こしているのです。
たねも仕掛けもありません・・・あるのは技術です。
マジシャンのいう常套句を、あえて言うのなら、こうなるでしょう。
見せているものがマジックなら、魔法です。魔法にタネも仕掛けもありません、あるとすれば・・・魔力でしょうか。
・・・言われてみれば魔力かもしれませんが。「タネも仕掛けもありません」という台詞を平気で用いる人たちのマジックショーで、観客にタネや仕掛けの前提を与えているのは、他ならぬ演技者のほうです。
いちいち「タネも仕掛けもありません」なんて馬鹿な事を言わないで、演技に没頭させる事が出来ればいいだけなのです。
結局のところ、あの台詞は、ど下手な古の演技者たちのエクスキューズであり、それが浸透して日本人特有の手品の見方を作り上げたのかもしれません。 こう書いてくると、肯くマジシャンも多いのかもしれませんが、じゃあ、ただ技術があることが良いかというとそうでもありません。やはり、
マジック(奇術)はどこまで行っても魔法なのです。
タネややり方がばれそうになる時に、どう誤魔化すの?と思っている観客やマジシャンがいたら、こう言いたいものです。
何が、バレルの?ぼくたちが見せているのはマジック(奇術)だよ。
ばれるとしたら、僕らが魔法使いであることだけさ・・・
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