選んだカードが変化します

タイトル:選んだカードが変化します

特に誰がやったと言うわけでは無いと思いますが、ネット上で紹介してあったので、アレンジしてここで紹介します。
ここでは「グライド」を用いて紹介しますが、「ダブル・リフト」でも出来、そちらの方が鮮やかです。

現象

観客の選んだカードをデックのトップ、ボトムから6枚順に選んで尋ねますが、全て違います。

その6枚を再度見直しますが、やはり違います。

しかし、さらに6枚を調べますと観客の選んだカードがそこにはあります。

演じ方

観客に1枚選んでもらい、そのカードをトップにのせます。

そして「フォールス・シャッフル」つまり嘘の切り方を使い、
観客のカードをボトムから2枚目にコントロールします。

「さて貴方のカードは何処へ行ったのでしょうか?トップでしょうか?」と言いながらトップのカードを表向きにし、そのカードが相手の選んだカードではないことを確認し、裏向きのままテーブルに置きます。

「ボトムはどうでしょうか?」と言いながら、今度はボトムのカードを見せて、
これも違うことを確認させます。

このときボトムのカードを「グライド」を使ってボトムから
2枚目の観客が選んだカードをテーブルの上のカードに重ねます。

「完全に混ぜてしまったようです。」と言いながら、トップのカードを4枚ほど順に見せながら
テーブルに重ねます。

この時、観客のカードはテーブルの下から2番目に重ねてあります。

「観客の中にはマジシャンを信用しない方もいるようです。その為に再度確認するように心がけています。」
と言いながら、今度はボトムから観客に見せます。

再度「グライド」を使ってボトムから2枚目の観客の選んだカードをテーブルに置きます。

「同様にトップのカードも」と言いながらトップのカードを表に返し、テーブルに置きます。

この時、カードは重ねずに右に順に並べていきます。これを2回繰り返します。

残りは3枚は、「では、この3枚でもありませんね。」と言いながら一度に確認します。

そして右に並べます。6枚全て並べた時点で観客のカードは一番左にあります。

「ここまで念入りに確認しても、まだマジシャンの言うことを信じない人がいるのです。」と言いながら
右から順にカードを引っくり返します。

「なぜここまで信用されないのでしょうか?」と言いながら最後の観客のカードを表向きにします。

「残念でしょうがありません。」と言い、このマジック(奇術)を終了します。

いくつか注意する点があります。

  • 同時に3枚確認する点は、最後の1枚を観客が一度見てしまっているからです。しかし、不自然だと思う方は3枚を軽くシャッフルし、同様に1枚ずつ確認して下さい。観客はマジシャンの思っているほど、1枚づつカードの絵柄を覚えてはいません。
  • 一連の処理が長いので、選んだカードに「印」を予めつけておくのも手です。観客の「カードを覚える」と言う負担を軽減できます。

出展

「手品をやろうよ(リンク切れ)」の「テレポーテーション」をアレンジしています。

オススメ書籍

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