最近の傾向として「Mr.マリック」「マスク・マジシャン」などが2、3時間番組内でトリックの暴露をおこなっています。
加えて「プリンセス天功」「ナポレオンズ」まで参入のネタばらしをしています。漫画でも「マジック・マスター」などが本格的ネタばらしとして発売されているようです。
マジックを行う人にはこの傾向は受け入れられていません。
それは当たり前です。マジシャンにとっては種は命そのもの。種の暴露されたマジック(奇術)はハッキリ言って「マジック」としての役割は果たしていないからです。
マジシャンは常にエンタティナー(芸人)であり、
などの要素を持ち合わせていなければなりません。しかしながら、種の暴露されたマジック(奇術)においては、これらの要素の「オリジナリティー」が欠けてしまうものとなります。
では、なぜ暴露されるのでしょう。
これは確かに誤りでは無いと思います。
マジック(奇術)、特にここで取り上げているクロースアップ・マジックには種の無いものが多くあり、マジシャンはそれらを技術力で効果的に演じているのです。
また、種をばらす事で進化すると言う考えも誤りではありません。
自称「超能力者」を名乗っている人々を排除する為にも「観客にもある程度の知識は必要」だと考えます。
「大衆に能動的に明かす必要があるか?」と言う事なのです。
観客、特にマジック(奇術)に興味の無い人々にまで種を暴露する必要も無ければ、TV番組にすることはオカシイのではないだろうか?
皆さんが考えている以上に、マジック(奇術)のトリックの記された文献やマジック用品は多数販売されています。
興味ある人々は、それらの文献や用品を購入して当たり前のようにオリジナリティー溢れる考察を行っています。
この作業はどの世界でも同様のはずです。
通常アマはプロの考えまで知る必要は無いのであって、自然に暗黙の了解となっているのが通常でしょう。例えば、将棋に興味ない人間は決して「将棋必勝講座」などの番組でプロの話を聞くことはしません。
しかしながら、マジック(奇術)の種明かしの場合は時間は「ゴールデンタイム」で且つ、有名人をゲストで呼び「バラエティー番組」内での放送となっています。
それらは結局、視聴率・購読率UPの為に他過ぎません。
私が種を明かしても良いと思う人は次の条件を満たしている方です。
これらの方々には、私は突破口を与えても良いと考えています。
では一緒にテクニック、種明かしを楽しみ学んでいきましょう。
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