Mr.マリックの手品の種明かし:奇跡のカード

タイトル:Mr.マリックの手品の種明かし:奇跡のカード

このマジック(奇術)は2002年1月2日TV番組「超超オフレコ」の中でMr.マリック氏が演じ、種を明かさなかった超魔術(?)です。

即席で演じることが出来、結果が分かりやすく、技術を要しません。それでいて非常に綺麗なマジック(奇術)なのでここで紹介します。

分からないと指摘があったので一応動画を載せました(2004/10/30更新)。

動画 ファイル:924k(QuickTime が必要です)

サイズを小さくするために、セリフの間も一切無く、何をしているのか分からないまま終わってしまいます。ただ、雰囲気は伝わると思うので参考までにどうぞ。

現象

カードを20枚だけ取り出し、観客にその20枚を自由にシャッフルさせます。

その20枚をマジシャンは受け取り、カードの表を見ながら「表向き」「裏向き」に適当に混ぜてしまいます。(TVでは「カードを裏表バラバラに混ぜていきます」と言いながら行いました。)

さらに観客に、バラバラに混ぜた20枚から4枚ずつ取り出し「『裏向き』に重ねていきますか?
それとも『表向き』
に重ねていきますか」と問いかけます。(これをTVでは2度繰り返しました。)

その裏表バラバラのカードをさらに順に「上」「下」と分けて抜き取り、2つの山を作ります。
それを「どちらをひっくり返しましょうか」と観客に尋ね、言われた方を上にして1つの山にします。

表裏バラバラにしたカード20枚を広げると「A」が4枚だけ表向きになっています。

種明かし

これは「数理的セルフ・ワーキング」です。秘密は最初の表と裏をバラバラに混ぜる
所にあります。

しかしその前に、とりあえず選んだ20枚に「A」が4枚無ければ意味がありませんので、
トップに裏向きに4枚重ねて置いておきましょう。

つぎにデッキから20枚カードを取り出し、バラバラに混ぜているように見せかけ、
次の処理を行います。

  • 20枚のカードを表向きにし、1枚1枚見ていきます。
  • この時、1枚目から「裏表裏表…」と心の中で口ずさみ「裏」の場合のカードを引っくり返します。
  • 但し「A」の場合のみ、(2)の操作の逆を行い「表」の時裏返します。

この動作を自然に、そしてリラックスしてバラバラに裏返している様に
演じる必要があります。

実際、これで「上下上下…」とカードを分けて、抜き取り一方のデッキを裏返し
もう一方のデッキに重ねれば、「A」のみ表向きで現れます。

この後4枚ずつカードを「裏向きでテーブルに置きますか?それともこのままテーブルに置きますか?」
と観客に尋ねます。そして、観客の意思によってカードを重ね置いていきます。

ここでカードの順がバラバラになったと思うかもしれませんが、そうではありません。

1枚ずつ尋ねたのならバラバラになりますが、4枚ずつと言うのがミソでこのマジック(奇術)では
特に問題が起きないのです。

この後、カードを「上下上下…」と上と下に順に1枚ずつ分けていきますが
(この時「また上下バラバラにしていきます」と言っていました)、
これも重要で、分けたカードを抜き取りひっくり返せば「A」だけ表向きに自動的に
なっています。

TVでは、ここで「A」の変わりに「ロイヤルストレートフラッシュ」の
カードだけ表向きになる演出も見せてくれましたが、基本は同じです。

出展

スティーヴ・フリーマンの「ロイヤルストレートリバース」

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