「フォルダ」とパス指定
「フォルダ」とパス指定
「ファイル」の量が多くなると、「何のファイル」か、また「編集したいファイルがどこにあるのか」分からなくなってきます。
これらの分類・整理をするためには「フォルダ」の概念が必要です。
【注意】 WindowsやMac OSでは「フォルダ」と呼びますが、UNIXやMS-DOSでは同様の概念を「ディレクトリ」と呼びます。
「フォルダ」とは何か?
「フォルダ」とは、ファイルを分類・整理するための保管場所です。
家の中に様々なものが散らかっているとします。この時普通はどうするでしょう。通常は「雑誌は本棚」「おもちゃはおもちゃ箱」「文房具はペン入れ」のように「分類」して収めると思います。
Web ページを作成する上でも、「文書」や「画像」などに「分類」して別々に保存しておく方が、編集や見直すときに便利になってきます。
フォルダには識別のために「フォルダ名」をつけます。また、フォルダの中にさらにフォルダを作成することもできます。このような階層構造によって細かい分類を表現します。
「フォルダ」を用いた場合のパス設定
Web ページをWebサーバ上に「転送」した際には、通常「public_html」と言うフォルダに格納します。
コンピュータ上のすべてのファイルは必ずどこかのフォルダに所属し、ルートフォルダ以外のフォルダは、必ず他のフォルダに所属しています。
このような構造を、木の枝の分かれに似ていることから「ツリー(tree)型構造」と呼びます。Web ページを作成する場合のツリー型構造の例を次に示します。
それでは、次に「profile」というフォルダから、「img」というフォルダの中にある「top.gif」という画像を呼び出す方法を見ていきます。
「top.gif」と言う画像は「img」と言うフォルダに保管されています。画像を使用するのに、カレントフォルダ内のファイルであれば、次のように呼び出す事ができます。<img src
="top.gif"
>
しかし、今回は「img」フォルダ内にあるため、「パス」という概念を理解しなければなりません。
「絶対パス」と「相対パス」
「パス」とは、ファイルがどこにあるかを指定する方法のことです。「パス」には2種類の指定方法があり、それぞれ「絶対パス」と「相対パス」と呼ばれます。
パス | 説明 |
---|---|
相対パス | 自分がいる場所(カレント)からファイルの場所を指定 |
絶対パス | ファイルの場所を一番上(ルート)から指定 |
理解しやすいのは「絶対パス」です。例えばネット上で「top.gif」だけを直接呼び出す場合は、次のようにブラウザの「アドレス」に入力します。
http://www.○○○.○○.○○/~△△/img/top.gif
これを「絶対パス」といい、img要素で「top.gif」画像を呼び出すには、次のような方法となります。
<img src
="http://www.○○○.○○.○○/~△△/img/top.gif"
>
この「絶対パス」は、主に他のWeb ページとリンクを貼るときなどに利用されます。
「相対パス」では、現在の場所(カレント)を基準として、次に示す表記を利用して「top.gif」の位置を指定する必要があります。
フォルダ | 説明 | 表記 |
---|---|---|
カレントフォルダ | 現在作業しているフォルダ「profile」 | . |
親フォルダ | 作業しているディレクトリの一つ上のフォルダ「public_html」 | .. |
サブフォルダ | 作業しているディレクトリの一つ下のフォルダ「hoby」 | 省略 |
ホームフォルダ | 個人個人のためのフォルダ | ~△△ |
例えば「profile.html」から「top.gif」を参照したい場合は、次のような道順を辿ります。
「profile.html」→「profile」→「public_html」→「img」→「top.gif」
上記のように、直接「top.gif」には行けません。これを「表記」を利用すると次のように記述できます。<img src
="../img/top.gif"
>
これは、「カレントフォルダ(profile)から、親フォルダ(public_html)に移動して、サブフォルダ(img)の「top.gif」を呼び出す」という意味になります。
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