TOEIC Part5 パート5の攻略方法
TOEICのテスト構成は次のようになっています。ここではパート5の攻略方法について説明します。
2016年5月29日より、短文穴埋め問題(Part 5)の設問数は40問から30問に減ります。
その他のパートに関する変更は各ページを確認して下さい。
Part1 | 写真描写問題 | 10問 |
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写真をみて、その写真を的確に描写しているものを選ぶ | ||
Part2 | 応答問題 | 30問 |
質問または文章を聞き、その質問または文章に対して最もふさわしい答えを選ぶ | ||
Part3 | 会話問題 | 30問 |
会話を聞き、質問に対して最もふさわしいものを選ぶ | ||
Part4 | 説明文問題 | 30問 |
アナウンスやナレーションのようなミニトークを聞き、質問に対して最もふさわしいものを選ぶ |
Part5 | 短文穴埋め問題 | 40問 |
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文章を完成させるために、最もふさわしいものを選ぶ | ||
Part6 | 長文穴埋め問題 | 12問 |
文章を完成させるために、最もふさわしいものを選ぶ | ||
Part7 | 読解問題 | 48問 |
いろいろな文章を読み、質問に対して最もふさわしいものを選ぶ |
実際のレベルは次のようになっています。
- 文法 英検 5~2級
- 語彙 ビジネスレベルのものが多い(単語力を伸ばすのは重要)
基礎力が低下してしまった多くの社会人は、パート5に最後まで足を引っ張られる経験をすると思います。
まず、パート5は14分程度で「処理」することを心がけましょう(1問あたり約20秒)。
パート5で正解できる問題数は、その時点の「知識量」で決まります。しかし試験中に知識を増やすことはできません。
パート7は読解問題なので、時間がたっぷりあれば溶ける問題は結構あります。
パート5(40問)の特徴
- 語彙の問題が約15問
- 品詞の問題が約12問
- 残り13問は、前置詞、接続詞などに関するもの
文に空所があり、そこに入るべき語句を4択 で選ぶ。
パート5(40問)の対策
Part5において闇雲に本文を読むのは、路線図を把握せずにとりあえず電車に飛び乗るのと同じくらい無謀な行為です。
無駄なくきちんとたどりつける場合もありますが、損をしまうことも多々あるはずです。
まず、選択肢から読みましょう。そして問題を3パターンに分類します。
- (全文を)読まずに解く問題(40問中約17問):品詞/前置詞/機能語/小さい接続詞→5秒で解く
- (全文を)読んで解く問題(40問中約17問):語彙/大きい接続詞/代名詞
- 判断が必要な問題(40問中約5問):動詞の形/比較
仮にPart5、6が両パートをあわせて計20分で終わらない場合でも必ずPart7に入りましょう。
(全文を)読まずに解く問題(40問中約17問)
品詞の問題(文法力)
ある単語の異なる品詞が3つ以上あれば「品詞」の問題です。品詞問題は全文を読まずに解くことができます。
- 空所の前後に動詞がある場合は副詞が正解です
- 冠詞(aとかthe)や所有格が前にある場合は名詞が正解です
名詞や副詞かどうかは、単語を知らない場合でも分かります。
次の問題を解いてみましょう。
Yzoif retcresed the ____ of some oecls that ytesn a pqec. (A) nreition (B) nreite (C) nreiting (D) nreitive
知らない単語だと思います。それはそうです。世の中に、このような単語はありません。
ですが、tion が付くのが名詞だと知っていると解けます。
因みに形容詞の見分け方のうちの一つとして、これだけ知っていると2、3問は回答できます。
- 語尾にlyがついてるものは必ず副詞です
- そのlyを取ったものは必ず形容詞です
The clothing shop is _________ because it sells quality uniforms at competitive prices. (A) successful (B) success (C) succeed (D) successfully
この場合はlyを取った「successful」が正解です。
前置詞の問題
前置詞の問題には無駄に時間をかけてはいけません。
前置詞は覚えるしかありません。「考える」のは時間の無駄です。分からない場合は勘で解き次に進みましょう。
機能語の問題
機能語の問題は直後の名詞で決まります。
- 名詞が複数形なら all、some、a fewなど
- 単数形なら each、every、another など
が正解である可能性が高いです。
小さい接続詞
and、but、or、norの問題はパートナーを探すだけで解けます。以下の4つを覚えるだけで問題ありません。
both ... and ... neither ... nor ... not only ... but also .. either ... or ...
動詞の活用形が並んでいたら、このタイプです。
判断が必要な問題(40問中約5問)
動詞の形の場合
まずは、「時間を示す副詞」を探して、時制を選択肢から選びましょう。
過去形に対応する時間の副詞句 | last week / ...ago / on April 14 |
---|---|
現在完了形に対する時間の副詞句 | for three years / since ... |
未来形に対する時間の副詞句 | in two weeks / next month |
次に、時間の副詞がない場合は、主語との関係からの態(受身形か能動形か)を確認します。
以下の動詞で「提案」「要求」を表す文では、that節で動詞の原形を用います。
suggest, ask, propose, advise request, require, demand, recommend
なお、受動態・能動態は次のように考えましょう。
document は keep される側か?する側か? → される側(受動態)
比較の場合
比較級は最近は出題されても1問程度です。 as .. as が設問にあれば正解である確率が高いです。
(全文を)読んで解く問題(40問中約17問)
40問の中には上級者の力を試す難問があります。
正解が分からない場合に、いくら悩んでも答えを急に思いつくことはありません。
語彙(ボキャブラリー)の場合
語彙(ボキャブラリー)とは「知っている言葉」「使いこなせる言葉」の事です。
最も多く出題される語彙の問題です。語彙問題で悩んでよいのは30秒までです。前置詞なら10秒です。
問われている全ての語彙を知らなければ、勘で解くしかありません。日頃から語彙力を伸ばす必要があります。
ただし、単語学習は固まりで覚える(フレーズ単位、コロケーション)で行いましょう。
※ 例)「ぐっすり」の後には「寝る」「眠る」がくるなどです。
significantly(大幅に) ____ の後に続くTOEICに出やすい単語 increase(増やす) reduce(削減する) contribute(貢献する) improve(向上させる)
このように、TOEICの語彙力は一緒に使われるものは何ですか?を知っているかどうかが重要です。
大きい接続詞
大きい接続詞 since、because、although、if など2つの節(主語+動詞)をつなぐ接続詞も全文読む必要があります。
「while vs during 」「although vs despite」が頻出します。
- 後ろに続くのが節なら接続詞
- 名詞または名詞句(主語+動詞がない)なら前置詞を選びましょう。
なお、TOEIC の接続詞の答えは Although と Unless が正解の可能性が高いです。
代名詞の場合
単数・複数/人・物を表すのかを文章から判断する必要があります。
オススメ書籍
TOEICで高スコアを取得するために役立つ書籍・グッツを紹介します。