家族史の調査がある程度終わったとなれば、家伝記を作成してみましょう。
由緒のわからない物は、子孫にとってゴミ同然です。
戦争体験や震災体験について「子どもたちには言っている」という方もいますが、「言った」で満足しても「言われた」側にはうまく伝わっていなかったということが多いです。
紙(データ)に残して記録してこそ、伝承は世代を超えて子孫に伝わります。
特にデータの劣化を防ぐため、パソコンによる保存を意識するようにしましょう。
パソコンを自分で扱えないと、これはできませんが、これを機にパソコンの使い方を勉強してみるとか、家族の中でパソコンを使える人間に協力してもらうなどの手立てをご検討して下さい。
「伝言ゲーム」は伝わりません。
「言った」ではなく「書いておいた」にしましょう。
目次立てを考えるということは、全体の後世を考えるということになります。
○○家伝記 目次
出自は「清和源氏○○流」「桓武平氏○○流」など流派のようなものがあります。
発祥地、苗字の由来も分かっていれば記入しておきます。
もし、これらがあいまいな場合は、記録者の推測、あるいは言い伝えなどと断っておきます。
家紋は正式な図柄、呼び名を記載します。
使用紋は一つであるとは限りません。
家紋の由来などが分かれば、注記しておきます。
歴代の家系図に加え、現在の親族系統図と一覧を追加すれば最新版家系図の完成です。
紙焼きの写真は年を経るにつれて劣化していきます。
こうした古い写真はできるだけ早めにデータとして保存して、経年の劣化を食い止めることを考えるべきです。
最近では技術が進歩して、劣化をくい止めるどころか落ちてしまった色を補正してプリントされた当初の色合いに近付けることができるようになっています。
先祖の紹介は原則ひとり一ページと枠にあてはめて考えると、イメージがつかめて執筆しやすくなります。
書き方のちょっとした工夫次第で、子孫に生き生きした人物像が伝わることがあります。
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