幕末まで遡る自分のルーツ調査方法まとめ

自分のルーツ探しはミステリー小説を読むような「謎解き」の面白さがあり、ロマンや感動にあふれています。

最近では、行政書士が家系図調査の代行業務を行っていたり、テレビ番組の影響もあり先祖調査に関する書籍も多数存在します。

どこまで遡れるの?

一概には言えませんが、先祖の家柄(旧家か否か)や身分(武士か農民)によって遡れる年数が異なってきます。

先祖の身分 一般的に遡れる年数
旧家 江戸時代以前(1600年頃)頃まで遡れる。12~13代前の先祖
武士 江戸時代中期(1700年頃)頃まで遡れる。10~11代前の先祖
農民(庄屋・地主など) 江戸時代後期(1800年頃)頃まで遡れる。8~9代前の先祖
(日本に戸籍がある人) 明治時代初期(1870年頃)頃まで遡れる。5~6代前の先祖

根気よく調査を続けることにより、更に昔のご先祖を見つける方もいるかもしれません。

逆に、自治体によっては戸籍謄本が廃棄・焼失されてしまい、明治時代までも遡れない人もいます。

一般的に世代を遡るにつれ、文献情報も乏しく難易度は上がります。

このため、自分のルーツ探しはライフワークと考えて取り組んでいる方々も多くいます。

ここでは、大まかな調査方法を説明します。

江戸時代後期まで遡る4つの方法(150年以上前まで)

「除籍謄本」を遡れるだけ取得できた方は、更に昔の先祖を調査してみましょう。

参考 明治時代初期まで1万円で遡る自分のルーツ調査方法まとめ

Step 5 墓地調査

「除籍謄本」により、明治初期に先祖の住んでいた地域が特定できている事になります。

次に、その土地の菩提寺(Step 6参照)と先祖代々の墓を調査していきます。

江戸時代後期のお墓であれば墓石の文字は肉眼で読み取れる可能性が高く、戸籍を超えたご先祖様の発見に繋がります。

参考 先祖代々の墓を探す

参考 風化の進んだ墓石を読む方法

Step 6 菩提寺に過去帳の写しを依頼する

菩提寺(ぼだいじ)とは、先祖の墓があり、葬式などを代々お願いしているお寺のことです。

代々の菩提寺が変わっていなければ、住職様にお願いをして過去帳の写しの作成を依頼してみましょう。

ただし最近では、個人情報の観点から一切取り扱って頂けない住職もいます。

その場合の対策は参考ページにまとめています。

参考 過去帳を調べる

Step 7 郷土史(書物)の調査

先祖代々の墓のある地元の図書館に行くと、その地域に関する「村史」「市史」「県史」などが数多く並んでいるのが目に入ります。

もっとも重要なのは、小さな行政区分の書物です(「村史」とか「町史」)。

各村・町によって「○○史」「○○村誌」「○○の大地」のように呼び方は様々ですが、次のような内容が記載されていることが多いです。

  • 村の生い立ち・歴史(古文書の中に描かれている村)
  • 村の特徴・特産物・建造物
  • 村の行事・お祭り
  • 村の行政(村役人一覧)

運が良ければ、書物の中に自分のルーツに関連する人物名を見つけることができます。

また、記載されている参考文献や村の特徴から推測して、新たな書物を読み漁ることも可能です。

参考 郷土史を調査する

さらに深く調査する

宗門人別帳、分限帳、検地帳、軍記物の調査や、郷土史家、同姓へのコンタクトなど数多くの調査方法があります。

ただし、欲しい情報が必ずしも見つからないケースが多いです。

興味のある方は、詳細にまとめていますので参考にしてみてください。

参考 江戸時代後期以前の自分のルーツ調査方法まとめ

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