アメリカ、イスラエル、ドイツなどの欧米では、家系図を作りルーツを探ることが趣味として定着しています。
ある調査によれば、米国の成人65%が家系図に関して関心があり、そのうち45%は何かしらの方法で家系研究をしています。
インターネットで情報収集していると、家系調査の団体や個人のホームページが豊富にあることが分かります。
アメリカではネットの検索でアダルト関連とファミリーツリー(家系図)関連のキーワードがいつも上位を占めています。
例えば、The Generations Network社は家系図を調査する場合に使用する次のようなデータなどをデータベース化しました。
利用者が個人情報を入力していくと、該当すると思われる情報を提示してくれテレビでもCMがよく流れています。
なかでも盛んなのは、末日聖徒イエス・キリスト協会(モルモン教会)です。
アメリカのソフトレイクシティに本拠を持つキリスト教系の宗教団体で、教養として信者に家系調査を勧めています。
5代前までの家系を調査してファミリー・ツリーを作成し、その内容を協会本部に報告することになっており、全世界700万人の信者から集まった膨大なデータを集積管理し、一般にも公開しています。
さらに、信者から集められた家系図同士を繋げていくことで「家系樹」がよりビックスケールの「人類樹」に成長させています。
こちらは日本語で無料で閲覧することができます。
1938年からマイクロフィルムによる収集を開始し、現在世界中から収集されたマイクロフィルムは250万本を超え、これを永久保存しようとしています。
現在では10億件以上のプロフィールを保有し、加えて毎年4000万件ずつプロフィール数を増やし続けています。
親族や知り合いの先祖が渡米・移民・赴任をしたと聞いたことがあれば、その人の名前を検索してみましょう。
「検索」の「記録」から名前を入力することが可能です。
書物から自動的に名前を抽出しているため誤字が含まれている可能性もありますが、その場合は、出生日・地域など名前以外の文字を確認にして照合します。
見つかれば「名前」「出来事(出生、死亡、結婚、渡米等)」と、その証拠の書類が表示されます。
この例では、移民としてカルフォルニアへ向かった人の乗客記録が出てきました。
更に乗客記録を選択すれば、同乗者の名前や船の名前などを知ることが可能です。
実際に、私の親族の次のような情報を発見することが出来ました。
また、現在の子孫の方の名前や住所、電話番号を見つけることができ、連絡をして会う機会も得られました。
アメリカでは調査結果の公表に対して、日本とは違ったプライバシー意識があり、家系や現在の情報を公開している事が多いことが分かる実例です。
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