享年は数え年、没年齢は満年齢で記載されたためです。
享年(キョウネン、つまり、なくなった年)は、数え年で数えます。
1950年に法律がきびしくなるまでは、一般的には、数え年で年を数えていました。
数え年とは、生まれた時を1歳とし、正月を向かえるごとに1歳ずつ足していく数え方です。
1987年12月2日生まれですから、
となります。
2008年の正月はまだ迎えていませんから、この方のなくなった、数え年での年齢、つまり享年は、21歳、となるわけです。
次に、満年齢での、無くなった年齢の計算ですが、
2007年引く1987年は20(歳)ですが、
誕生日である12月2日は、2007年ではまだ迎えていないので、20引く1は19、つまりこの方のなくなった満年齢は19歳
となるわけですね。
このようなことから、数え年と満年齢は、だいたい2歳の開きがあるわけです。
誕生日が来て次の正月が来るまでの間だけ、開きは1歳に縮まる、というわけです。
誕生年が分からなくとも、享年と没年が分かれば分かります。
これが満年齢で記載されている場合は、曖昧となります。
例)大正11年(1922年)3月26日没 享年82歳
誕生日 | 満年齢 | 数え年(享年) |
---|---|---|
天保12年(1841年) 1月 1日 | 81 歳 | 82 歳 |
天保12年(1841年) 3月25日 | 81 歳 | 82 歳 |
天保12年(1841年) 3月27日 | 81 歳(※1) | 82 歳 |
天保12年(1841年) 3月28日 | 80 歳 | 82 歳 |
天保12年(1841年) 3月28日 | 80 歳 | 82 歳 |
天保12年(1841年)12月31日 | 80 歳 | 82 歳 |
天保13年(1842年) 1月 1日 | 80 歳 | 81 歳 |
天保13年(1842年) 3月25日 | 80 歳 | 81 歳 |
※1 満年齢は誕生日前日の午後12時に加齢されます
この場合、誕生年は「天保12年(1841年)」である事が確定します。
数え年で記載されている場合は、誕生年が確実に決まります。
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