青色申告でe-taxによる決算書・収支内訳書作成方法(副業、個人事業主向け)
所得の内容によって、選択する項目が異なります。
内容 | 所得一覧 |
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株の配当金 | 配当所得(所得税の確定申告書コーナーへ) |
アフィリエイトで収益&開業届を提出した場合 | 事業所得(青色申告決算書・収支内訳書を作成へ) |
株の売買 | 譲渡所得(所得税の確定申告書コーナーへ) |
アフィリエイトで収益&開業届を提出していない場合 | 雑所得(所得税の確定申告書コーナーへ) |
FXの利益、講演料など | 雑所得(所得税の確定申告書コーナーへ) |
不動産での賃貸収益 | 不動産所得(青色申告決算書・収支内訳書を作成へ) |
ここでは「事業所得」の対象者について説明しています。
令和2年分の確定申告から「e-Taxによる申告」又は「電子帳簿保存」を行っていない方は青色申告特別控除の上限が、65万円から55万円になります。
電子保存が認められている書類 | |
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帳簿 | 現金出納帳、仕訳帳、経費帳、売掛帳、買掛帳、総勘定元帳、固定資産台帳、売上・仕入帳など |
決算関係書類 | 貸借対照表、損益計算書、棚卸表、そのほか決算に関する書類など |
その他の証憑類 | 契約書、請求書、見積書、注文書、レシート、領収書、契約の申込書、納品書、検収書など |
申告書等印刷を行う際の確認事項
青色申告に必要な「収支内訳書」をパソコンで作成するための手順です(アフィリエイト収入を事業所得とする前提で説明しています)。
【青色申告の場合に確定申告で提出する必要書類】
- 所得税青色申告決算書(合計4ページ)
- 確定申告書B(合計2ページ + 添付書類台紙)
ここでは国税庁ホームページ内の「確定申告書作成コーナー」を利用して、パソコンで確定申告書類を作成する方法を説明していきます。
申告書等印刷を行う前の確認
まずは事前確認を行うページが出てきます。
書かれている内容を確認した上で「利用規約に同意して次へ」を選択しましょう。
「作成開始」を選択してスタートです。
提出方法及び作成する決算書・収支内訳書の選択
青色申告決算書を作成する。を選択して次へ進んで下さい。
※ e-taxではなく郵送で提出する場合には「印刷して郵送等で提出する」を選択してください。
「収支内訳書」を選択
収支内訳書(一般用)「営業等所得がある方はこちら」(※ または、雑所得について収支内訳書を作成する方はこちら)を選択します。
上から順番に、収入金額から入力していきましょう(クリックできる科目は別画面で詳細を入力します)。
「売上(収入)金額」を選択
「売上(収入)金額の明細」の入力画面が出てくるので、収入金額の集計で予め集計しておいたASPごとの収入金額を入力します(上は記入例)。
「所在地」は各ASPの所在地です。各ASPサイト内の会社概要ページに記載されていると思います。代表的な会社をまとめておきます。
売上先名 | 売上先名 |
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グーグル株式会社 | 東京都港区六本木6丁目10番1号六本木ヒルズ森タワー |
アマゾン ジャパン株式会社 | 東京都渋谷区渋谷2-15-1渋谷クロスタワー |
楽天株式会社 | 東京都品川区東品川4-12-3品川シーサイド楽天タワー |
ヤフー株式会社 | 東京都港区赤坂9-7-1ミッドタウン・タワー |
バリューコマース株式会社 | 東京都港区赤坂8丁目1番19号日本生命赤坂ビル5階 |
リンクシェア・ジャパン株式会社 | 東京都品川区東品川4-12-3品川シーサイド楽天タワー |
※「売上先名」は全角12文字まで、「所在地」は全角18文字までしか入力できないため、足りない場合はプリントアウト後に手書きで修正します。
※売上先が複数ある場合は多い順から4つ入力し、残りは「上記以外の売上先の計」として、ひとまとめにしてしまいます。
「地代家賃」を選択
次に、自宅兼オフィスの家賃を経費にしようで説明した家賃を経費として入力します。
「地代家賃」の入力画面が出てくるので、該当項目を入力します(上は記入例)。
すべての経費を入力する
経費の集計で予め集計しておいた科目ごとの金額を直接入力します(上は記入例)。
※用意されている科目にあてはまるものがない場合は、自分で適当な科目を設定してやればOKです。
10万円以上の高額商品は一括で経費にすることができません。減価償却費の書き方を参考に記入してください。
「帳票選択」の画面に戻る
すべての経費の入力が終わったら、「入力終了(次へ)>」をクリックしてください。
他に該当するものがなければ、「入力終了(次へ)>」をクリックしてください。
「所得金額の確認」が出ますが、間違いなければ「次へ>」をクリックしてください。
住所・氏名等の入力
必要項目をすべて入力します。
11. 整理番号…何のことか分かりません。未記入で良いでしょう。
1. 業種名または職業…ネット収益であれば「広告業」程度の記載でよいでしょう。
2. 屋号…「開業届け」を出して「屋号」をつけたのであれば記載しても良いでしょう。
必要項目の入力が終わったら、「入力終了(次へ)>」をクリックしてください。
決算書・収支内訳書等を印刷(印刷して提出の場合)
「決算書・収支内訳書等を印刷して税務署に提出する。」を選択して、「入力終了(次へ)>」をクリックしてください。
「印刷画面の表示」をクリックするとPDFファイルが表示されるので、そのファイルをプリントアウトします。
ファイルのプリントアウトが終わったら、「印刷終了(次へ)>」をクリックしてください。
※ 家庭にプリンターが無い方は、セブンイレブンでネット印刷もしくはPDFをUSBに入れて持っていけば印刷できます。
以上でようやく収支内訳書の作成は終わりです。
続いて申告書Bの作成を行います。
オススメ書籍
確定申告に役立つ書籍・グッツを紹介します。