ICカードリーダ不要、スマホ・PCでできる白色&青色確定申告方法まとめ
税務署に申告書を提出しに行く・郵送するのは、手間がかかるために大変です。
そのために「国税電子申告・納税システム(e-Tax)」という制度が提供されています。
メリットは次のとおりです。
- インターネットを使って、確定申告が提出できるので、時間の節約になる
- 申告書処理期間が短縮され、従来の6週間から3週間程度になる。還付金の振込がある場合は時期が早まる
- ATMやインターネットバイキングで納税できる
平成31年(2019年)1月から、e-Taxの利用手続きが次の2つの方式になりました。
方式 | 用意するもの | 確定申告可能な機器 |
---|---|---|
マイナンバーカード方式 | マイナンバーカード、ICカードリーダライタ | 自宅のパソコン |
ID・パスワード方式 | ID(利用者識別番号)、パスワード(暗証番号) | 自宅のパソコン、スマホ・タブレット |
※ ID・パスワード方式は、マイナンバーカード及びICカードリーダライタが普及するまでの暫定的な対応です。
※ 国税庁では「マイナンバーカード方式」を推奨しています。
従来の方法で「e-Tax」の登録~開始までの流れは次のようになっており、パソコンに不慣れな方には難しいものでした。
- 1) 電子証明書を取得する
- 2) 開始届を提出する
- 3) 利用者識別番号等を取得する
- 4) e-Taxソフトをダウンロードする
- 5) 初期登録を行う
- 6) 電子申告・納税を行う
- 7) 受付結果を確認する
このページでは、カードリーダー不要のID・パスワード方式を始める手順と確定申告方法を紹介します。
ID・パスワード方式を始めるには?
ID・パスワードを発行するためには、事前に一度だけ税務署に行く必要があります。
ただし、税務署であれば場所は選びません。住民票がある申告先の税務署ではなく、職場近くの税務署に行っても構いません。
開始手順はとても簡単で30分かかりません。
税務署に行き、IDとパスワードを発行してもらう
まず、備え付けのパソコンで名前や住所などの基本情報を入力します。
次に職員との対面による本人確認行います。
本人確認で認められているものは次のとおりです。
- マイナンバーカード
- 運転免許書
- 保険証 など
なお、IDは自動的に発行されますが、パスワードは自分で設定します。
e-TaxのID・パスワードを受け取る
IDとパスワードが記載された用紙が渡されますので、大切に保管してください。
ID・パスワード方式を利用したe-Tax方法
「確定申告」をする際に、次の番号を「e-Tax」画面に入力するだけで、自宅での申告が可能になります。
- 通知書記載の利用者識別番号(ID)
- 暗証番号(パスワード)
まず、「国税庁 確定申告書等作成コーナー」にアクセスしてください。
ここで「税務署への提出方法の選択」で「作成開始」か「保存データを利用して作成」を選択します。
「税務署への提出方法の選択」で「e-Taxで提出」を選択してください。
「e-Taxを選択された方へ」より「ID・パスワード方式により提出する」を選択してください。
最後に「利用者識別番号等の入力」で、お手持ちのID・パスワードを入力します。
これで、e-Taxのご利用のための事前準備が終了しました。
このあとは、通常どおり確定申告を行います。
【白色申告者】
【青色申告者】
※ 青色申告者は事前に「青色申告承認申請書」の提出が求められています。
オススメ書籍
確定申告に役立つ書籍・グッツを紹介します。